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糞内群集の多種共存に果たす共生的種間関係の役割

研究課題

研究課題/領域番号 04264203
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関北海道大学

研究代表者

片倉 晴雄  北海道大学, 理学部, 助教授 (40113542)

研究分担者 高久 元  北海道大学, 理学部, 助手 (40236203)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
キーワード食糞性コガネムシ / マグソコガネ / ダイコクコガネ / 共生微生物 / 便乗性ダニ / 中気門ダニ類 / Holostaspella
研究概要

本研究では、(1)食糞性コガネムシ(糞虫)の腸内共生微生物の存否の確認と、微生物が存在していた場合にはその役割の解明、および(2)糞虫の体表に見られる便乗性ダニ類の種類構成、寄主特異性、生活史、糞虫との関係の解明を目標とした。共生微生池に関しては、糞虫類の腸管内には、幼・成虫を問わず、シロアリで知られている原生動物のような大型の共生微生物は存在しないことがほぼ確実となった。現在は、食糞性コガネムシ8種(顕著な育児習性をもつ3種、萌芽的な育児習性を持つ2種、育児習性を持たない3種)と食糞性コガネムシ3種(全て育児習性なし)を選び、糞虫に特異的な共生バクテリアが存在するかを確認するために、春〜秋に採集・固定・包埋した資料を用いて、幼・成芸の腸管内の微生物相を、電子顕微鏡によって調査している。便乗性ダニ類に関しては、札幌近郊の12種の糞虫から合計4科9属19種の中気門ダニ類を確認した(論文準備中)。未記載種を相当数含むため、分類作業を急ぐと共に、一部の種の飼育を試みた。これらのダニ類の生活史や糞虫との関係については余り明らかにできなかったが、定性的な観察では、特定の糞虫の体表のみで見られる種と、糞虫のみらなず、オサムシ類やシデムシ類などの地表を排回する他の甲虫にも広く見られる種が認められた。なかでも、ダイコクコガネに特異的に見られたHolostaspella属の1新種(記載論文印刷中)は、その全生活史をダイコクコガネと共に過ごし、おもに獣糞内に発生する線虫を捕食しており、ダイコクコガネとは相利共生もしくは片利共生の関係にあると思われる。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Gen Takaku: "A new species of the Holostaspella(Acari,Macrochelidal)from northern Japan" Acarologia. 35. (1994)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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