研究課題/領域番号 |
04264213
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
梯 正之 広島大学, 医学部, 講師 (80177344)
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研究分担者 |
水流 聡子 広島大学, 医学部, 助手 (80177328)
瀬尾 明彦 広島大学, 医学部, 助手 (80206606)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
700千円 (直接経費: 700千円)
1992年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
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キーワード | 病原体 / 薬剤耐性 / 進化 / 弱毒化 / 感染症サーベイランス |
研究概要 |
まず、薬剤投与下で、病原体にどのような進化がおきるかを予測するモデルを講成し分析した。その結果、薬剤使用下での進化を弱毒化に方向へ向かうものであることが予測された。これは薬剤耐性菌の被害が大きいことに反する結果であった。そこで、他の細菌との関係も考慮したモデルを構成しさらに分析した結果によると、多種の細菌に効果を持つ薬剤の場合には耐性菌の健康被害が大きくなりうることが予想された。MRSA(チメシリン耐性黄色ブドウ球菌,methicillin resistant Staohylococcus aureus)は広域抗菌剤である第3世代セフェム系剤の使用により被害が広まったといわれている。われわれの得た結果はこれと一致するもので、耐性菌の問題は他の菌との共生関係を破壊することによって生じていることになる。またこの議論は、第3世代セフェム系剤など広域抗菌剤の使用を中止すればMRSAも自然に消滅するという説に根拠を与えるものである。 次に水平感染ばかりでなく、垂直感染もする伝染病のモデルせ作成し、弱毒化の進化について検討した。伝染病による死亡の増加が見込まれない特殊な条件下での進化を検討すると、治瘉率が高くなると、垂直感染を減らす方向への進化が見込まれた。これにより垂直感染の進化の治瘉率の低下(病気がなおらないまま生存)が軌を一にしていることが示唆された。この問題、特にこれから共生への進化は、いろいろなパラメター間の相互関連を考慮しなければならないため難しく、多くの課題が残っている。 最後に、さまざまな伝染病の共存の実態を分析するため、感染症サーベイランス事業の全国でータを活用して17種類の感染症の季節変動のパターンを統計的に分析した。要因分析の結果によれば、流行の季節性パターンは概ね3つの軸で理解できることがよかった。これについて種間競争がどのように影響しているかを分析した。
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