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好アルカリ性細菌における2種類のチトクロムC酸化酵素の生育役階に依存した変換

研究課題

研究課題/領域番号 04266206
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京工業大学

研究代表者

山中 健生  東京工業大学, 生命理工学部, 教授 (40028113)

研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
キーワード好アルカリ性細菌 / チトクロムc酸化酵素 / チトクロムaco / チトクロムcaa_3 / ヘムo / 微生物生理学
研究概要

好アルカリ性細菌Bacillus yn-1には2種類のチトクロム二酸化酵素が存在し、各酵素はこの細菌の生育段階によりその発現程度が異なることがわかった。チトクロムc酸化酵素のうち、1つはcaa_3型酵素で1分子中に2分子のヘムoと1分子のヘムcをもち、この細菌の全生育過程の細胞に存在する。こう1つの酵素はcal型で、1分子中にヘムa、ヘムc、ヘムoを各1分子をもつ。ヘムaをもつのにチトクロムa_3をもたないという大変珍しい酵素である。この酵素はヘムoをもつのでO_2に対する親和性がcaa_3型酵素より大であり、細菌の生育の後期なって生成される。caa_3型酵素、cao型酵素ともにウマチトクロムcの還之型を酸化する。なお、他のアルカリ性細菌Bacillus yn-2000からはチトクロムcaoのみが得られるので、好アルカリ性細菌ではチトクロムcaoが生成されやすいのかもしれない。caa_3型およびaco型の2種類の酵素はタンパク質部分が異なり、単にチトクロムcaa_3の1分子のヘムaで置き換わるとチトクロムcaoになるというものではないことがわかった。生育段階の初期には細菌数が少ないので利用できるO_2は十分にあるが、生育の後期になると細菌数が増加して利用できるO_2が少なくなるのでO_2に対する親和性の高いチトクロムcaoが発現すると考えられる。ヘムoはこの細菌の生育初期から多量に存在するので、チトクロムcaa_3からacoへの変換はヘムの合成の変換ではなくタンパク質部分の合成によって調節されていることがわかった。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Fujiwara,Taketono: "A novel terminal oxidase,cytochrome baa purified from aerobically grown Pseudomonas aeruginosa:It shows a clear difference between resting state and pulsed state" J.Biochem.112. 290-298 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Kai,Masahiro: "Thiobacillus ferrooxidans cytochrome c oxidase:Purification,and molecular and enzymatic features." J.Biochem.112. 816-821 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Yamanaka,Tateo: "The Biochemistry of Bacterial Cytochromes" Japan Scientific Societies Press/Springer-Verlag,Berlin, 251 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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