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変異型アルツハイマーアミロイド前駆体蛋白の神経細胞における動態の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04268211
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関九州大学

研究代表者

後藤 幾生  九州大学, 医学部, 教授 (20038631)

研究分担者 山田 猛  九州大学, 医学部, 助手 (50230462)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
キーワードアルツハイマー病 / アミロイド / アミロイド前駆体蛋白 / トランスジェニックマウス
研究概要

[目的]アルツハイマー病(AD)の病態を明らかにするために、アミロイド前駆体蛋白(APP)の神経細胞における動態を解析する。
[方法]APPのアミロイドジェニックであり、神経細胞に対してtpxicと考えられているβC末部分を、神経細胞において特異的かつ強力に発現することが期待されるneuron specific enolase(NSE)promoterの制御下に発現させたトランスジェニックマウスを作成し、アミロイド形成について検討を行った。
[結果]βC導入マウスは9lines得られ、そのうち3lineの生後1〜2ケ月のF1について解析を行った。導入遺伝子量はサザンブロットの結果、それぞれ20、2、5コピーであった。導入遺伝子の発現はノーザンブロットで検出でき、発現量は内因性APPの39%,35%,34%であった。また導入遺伝子の発現は、他の臓器では検出されず、脳特異的に発現していた。C末の抗体を用いた脳のウエスタンブロットで、コントロールマウスには認められない約10kdのバンドが認められ、導入遺伝子の産物と考えられた。脳の凍結切片のC末およびβに対する抗体を用いた免疫染色では、神経細胞がよく染色され、神経細胞の脱落やアミロイドの沈着は認められなかった。
[考察]NSEpromoterを用いた導入遺伝子は脳特異的に比較的高効率に発現しており、APPのトランスジェニックマウス作成に良い遺伝子構築である。今回調べたマウスの脳にはアミロイドの沈着を含め病的な変化は観察されなかったが、月齢が生生1〜2ケ月と若いため最終的な結論を得るためには、さらに高齢のマウスについて検討する必要がある。また家族性ADの変異型APPを導入したトランスジェニックマウスを作成しており、今後検索の予定である。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] Kobayadhi,nT.: "Accumul ation of lysosphingolipids in tissues from patients with GM1 and GM2 gangliosidoses" J.Neurochem.59. 1452-1458 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Yoshimura,T.: "Protein Kinase C in rat brain myelin" Neurochem.Res. 17. 1021-1027 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Izumi,R.: "Positive and negative regulatiry elements for the expression of the Alzheimer's disease amyloid precurorencoding gene in mouse" Gene. 112. 189-195 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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