研究課題/領域番号 |
04269102
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
山本 直樹 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (00094053)
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研究分担者 |
星野 洪郎 群馬大学, 医学部, 教授 (00107434)
生田 和良 北海道大学, 免疫科学研究所, 教授 (60127181)
原田 信志 熊本大学, 医学部, 教授 (60173085)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
105,400千円 (直接経費: 105,400千円)
1994年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
1993年度: 39,700千円 (直接経費: 39,700千円)
1992年度: 28,700千円 (直接経費: 28,700千円)
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キーワード | エイズ / HIV / 潜伏感染 / 持続感染 / 薬剤耐性 / トロピズム / 宿主因子 / 変異 / 脳由来細胞 / 中和 / 変異株 |
研究概要 |
HIVと宿主の相互作用を主としてウイルス学的に研究し、各班員がそれぞれ以下の結果を得た。 HIV-1が感染していながらその発現はほとんどない単球・マクロファージ系の細胞株(J22HL-60、U1)を用いて、種々の刺激によるウイルスの誘導を行い、その機序解明を試みた。その結果、LPS誘導ではCD14、ジアシルグリセロールがまた、コレラ毒素と百日咳毒素でG蛋白が関与していることがわかった。またマイコプラスマからユニークなホスホコリン含有グリセロ糖脂質を見い出した。(山本) プロテアーゼ阻害剤(RPI312)を使用し耐性HIVを得た。この耐性HIVは、pol遺伝子の2082がA→Gと変異していた。184→Vのアミノ酸変化が起こり、そのため薬剤耐性となったと考えられた。またマイコプラブマ由来の逆転写酵素阻害物質を同定した。(原田) リンパ球およびマクロファージ系細胞におけるHIVの潜伏・持続感染成立機序は極めて多様であったが、特にMT-4細胞ではウイルスのアクセサリー遺伝子(vif,vpr)の変異(nonsense変異やmisalignment欠失など)に相関すること、またこの変異はnefの存在下でのみ起こることが明らかになった。(生田) CD4を発現するようにしたグリオーマ細胞を用い、新しい変異株の分離を試みた。GUN-1株より数種の変異株を分離した。また、分離した8つのHIV-1株を用い、新たにGUN-4およびGUN-7の変異株を分離し、V3領域のアミノ酸配列をDNAの塩基配列から推定し野性株と比較した。(星野)
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