研究課題/領域番号 |
04269103
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
速水 正憲 京都大学, ウイルス研究所, 教授 (40072946)
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研究分担者 |
等 泰道 東京大学, 医科学研究所, 助手 (10222241)
岩倉 洋一郎 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10089120)
見上 たけし (見上 彪) 東京大学, 農学部, 教授 (20091506)
向井 鐐三郎 国立予防衛生研究所, 筑波医学実験用霊長類センター, 主任研究官 (90133040)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
131,100千円 (直接経費: 131,100千円)
1994年度: 43,000千円 (直接経費: 43,000千円)
1993年度: 45,600千円 (直接経費: 45,600千円)
1992年度: 42,500千円 (直接経費: 42,500千円)
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キーワード | サル免疫不全ウイルス / ネコ免疫不全ウイルス / マウスエイズ / トランスジェニックマウス / 組換えウイルス / エイズ / 動物モデル |
研究概要 |
速水班員は、種々のHIV-1のenv遺伝子を組み込んだSIVとのキメラウイルスを作成し、その感染性を調べた。従来のIIIb型とは異なるMNのSF-13envのキメラウイルスがサルPBMCに感染・増殖したことからサルを使ってのMN型のワクチン評価が可能になった。また好マクロファジ-性のHIV-1 envのキメラは好サルマクロファジ-性とはならず、ヒトとサルの好マクロファジ-性が異なることが明らかになった。 向井班員は、SIVmac感染サルが、ヒトと同様なエイズ脳症を起こしたことを認めた。そのサルの血液を他のサルに輸血したところ、同様な脳症を引き起こした。また病状の進行によりα1-AGの上昇が認められ、病態進展マーカーとなりうることを示した。 見上班員は、FIVLTR内に存在するC/EBPは遺伝子発現と複製をpositiveに制御しているだけでなくアルファペルペウイルスICP4によるnegativeな制御にも関与してうるこたを示した。またFIVの潜伏感染状態は構造蛋白の転与物の発現を制御することによって維持され、再活性化には制御蛋白の転与物の発現の変化が関与していることを示唆した。 等班員は、マウスエイズの発症機構を明らかにするため、プルトン型チロシンキナーゼの異常によりB細胞不全を呈しエイズ発症が遅延するXIDマウスにはを用いてその抵抗性因子を解析した。ウイルス感染後のXIDマウスには、ウイルスが存在するものの発症の抑制があり、エイズ発症野生型マウスに存在するB細胞亜集団の欠損がXIDマウスの発症遅延の原因であることを示唆した。 岩倉班員は生体内でのHIV遺伝子の活性化機構の解明を行っておりLPS刺激後に活性化することを示したが、抗サイトカイン抗体では抑制できなかった。またこのマウスのリンパ球のSEBに対する応答性が低下しているこたを明らかにした。
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