研究課題/領域番号 |
04269106
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
高月 清 熊本大学, 医学部, 教授 (80026830)
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研究分担者 |
伊藤 正彦 山梨医科大学, 教授 (90045740)
上田 重晴 大阪大学, 医学部, 教授 (90068453)
三間屋 純一 静岡こども病院, 部長
斉藤 英彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (20153819)
木村 哲 東京大学, 医科研, 助教授 (60010352)
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研究期間 (年度) |
1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
96,400千円 (直接経費: 96,400千円)
1994年度: 29,000千円 (直接経費: 29,000千円)
1993年度: 30,400千円 (直接経費: 30,400千円)
1992年度: 37,000千円 (直接経費: 37,000千円)
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キーワード | HIV / V3loop / gp120 / エイズ / 血友病 / レトロウイルス / 免疫不全 |
研究概要 |
柱4は柱1及び2におけるエイズを引き起こすウイルスの基礎的研究と、柱3における、ウイルスが感染した宿主の免疫異常についての解析にもとづいて、HIV感染がどのようにして宿主に免疫不全をおこすかという病態の把握から適切な予防治療法の開発に向けての研究である。高月班員は、ウイルスの病原性やトロピズムまたは宿主の免疫応答に中心的な役割をはたしているV3loopといわれるウイルスの外膜蛋白gp120の一部分についてモノクローナル抗体を作製して成果をあげてきた。このV3loopが作用する宿主側のタンパクを同定することを目的として、V3loop結合蛋白を精製し、これに対して、モノクローナル抗体を作製した。またPCRでクローン化した末梢血中のHIVについて各種中和モノクローナルとの反応を調べた。ヒト型化抗体RC25は15例中10例に結合し、ddIとの併用で完全に増殖を阻止することを知った。木村班員はHIV感染者の好中球機能にも異常のあることを見出し、その機序を解明して治療法の開発に結びつけようとしている。また、劇症例のウイルスがMT-4細胞に対して強い巨細胞産生能をもつことを報告した。三問屋班員はRT-PCR法によるHIV RNA定量で患者血清を調べてAZT,ddI併用によるウイルス量変動を追跡した。上田班員は抗p17抗体を多数つくり、p17にはエピトープが5種類存在することを報告した。伊藤班員は硫酸化アルキルオリゴ糖誘導体を合成し、動物に静注すると血中に抗HIV活性が持続することを見い出した。
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