研究課題/領域番号 |
04269213
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 久留米大学 |
研究代表者 |
佐川 公矯 久留米大学, 医学部, 助教授 (20140650)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
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キーワード | エイズ / HIV / モノクローナル抗体 / ヒト型モノクローナル抗体 / 中和抗体 |
研究概要 |
1.エイズの病原ウイルスであるHIV(human immunodeficiecy virus)の関連蛋白であるEnv蛋白、Gag蛋白、Pol蛋白、などに対するヒト型モノクローナル抗体を作製することを試みた。今までに種々の方法を試みたが、その中でわれわれにとって最も効率的な方法と、それによって得られた結果について以下に報告する。 2.久留米大学病院にて第1内科名取英世講師が治療および経過観察している4名のHIV抗体陽性者より、定期的に末梢血を提出してもらい、それらから単核球せ分離した。その単核球にEB Virusを感染させ、Cyclosporian Aの存在下で7日間培養させた。その後96穴のマイクロプレートに細胞を移しfeeder細胞と共に培養を続けた。feeder細胞としては、5,000rad照射したヒトの末梢血単核球を用いた。培養開始後、3-4週間でtransformしたB細胞の増殖が認められたが、その培養華清中の抗体活性については、HIVのlysate(Scripps Lab)、recombinant Gag蛋白、およびrecombinant Pol蛋白を抗原として用いたELISA法によって検討した。 3.その結果、陽性のB細胞集団が20種類以上得られた。しかし、これらの培養上清は上記の3種類の抗原の全てと反応した。このことは、この段階で得られたB細胞集団がまだクローン化はされておらず、複数の抗体産生細胞クローンの集合体であることを示している。現在、これらのB細胞集団からクローンを取る作業を行っている。 4.今後、クローンが取れた段階で、それらのB細胞が産生分泌する抗体の認識するHIV関連蛋白を、ELISA法やWestern blot法で同定する。また、それらの抗体の生物学的活性を検討する。さらに、抗体の産生分泌を安定させるためにヒト-ヒトhybridomaを作製する。
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