研究課題/領域番号 |
04269215
|
研究種目 |
重点領域研究
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 理化学研究所 |
研究代表者 |
中内 啓光 理化学研究所, 造血制御研究チーム, チームリーダー (40175485)
|
研究分担者 |
中村 幸夫 理化学研究所, 造血制御研究チーム, 研究員 (60231479)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
|
キーワード | FDG(Fluorescein β-D-galactopyranoside) / HIV / lac-Z / ネオマイシン耐性遺伝子 |
研究概要 |
本年度は以下の2通りの方法について基礎的な検討と必要な材料の作製を行った。 1.FDG(Fluorescein β-D-galactopyranoside)がβ-galacotsidaseによって加水分解を受てけ蛍光を発する性質を利用し、HIVLTRの下流にlac-Z遺伝子を組み込んだベクターを作製してマウスCOP細胞にトランスフェクトした。この細胞に発現ベクターで作ったライブラリーをトランスフェクトしトランジェントに発現させた後、COP細胞にFDGを取り込ませてFACSで蛍光強度を測定することにより、感染が成立した細胞だけを回収し、遺伝子をクローニグする。 2.HIV粒子中にネオマイシン耐性遺伝子を有するレトロウイルスを作製し、これをヒト高分子DNAをトランスフェクトしたCD4陽性3T3細胞に感染させ、G418で選択することにより感染が成立したクローンを得ることにより遺伝子をクローニングすることを試みる。本年度は2つの方法を並行して進め、以下のような進展が得られた。 1)ヒトCD4遺伝子をマウスCOP細胞、NIH3T3細胞に導入し、その発現を確認した。2)HIVLTRの下流にlac-Z遺伝子を組み込んだベクターを作製しマウスCOP細胞にトランスフェクトした。さらにTNFを作用させ、この細胞がFDG処理後に蛍光を発することをFACSで確認した。3)HIV粒子中にネオマイシン耐性遺伝子を有するレトロウイルスを作製した(日医大、島田先生との共同研究)。4)CD4陽性のNIH3T3細胞にヒト高分子DNAをトランスフェクトした後、前述の組み換えHIV粒子を感染させG418で選択し、いくつかの耐性クローンを得ることができた。次年度はさらに多くのクローンを得るとともに、各クローンについて解析を進めたい。またFDGを利用した発現クローニング法に関しても、実際のクローニングを開始する予定である。
|