研究課題/領域番号 |
04270207
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
松本 邦弘 名古屋大学, 理学部, 教授 (70116375)
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研究分担者 |
入江 賢児 名古屋大学, 理学部, 助手 (90232628)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | シグナル伝達 / 酵母 / MAPキナーゼ |
研究概要 |
動物細胞の増殖・分化を制御するシグナル伝達系において、MAPキナーゼの活性化を介したカスケードが、重要な役割を果たしている。我々は、酵母においてもプロテインキナーゼC(PKC1)を介したシグナル伝達系の下流に、MAPキナーゼの活性化カスケードが存在することを明らかにした。すなわち、PKC1を介したシグナル伝達系は、BCK1、MKK1/MKK2、MPK1のプロテインキナーゼ群により制御され、MKK1/MKK2は動物細胞のMAPキナーゼ・キナーゼと、MPK1はMAPキナーゼと相同性を示す。さらに、XenopusのMAPキナーゼが酵母のMPK1の機能を相補したことから、酵母のMPK1はverte brateのMAPキナーゼと機能的にも相同である。この結果は、酵母におけるPKC1-BCK1-MKK1/MKK2-MPK1のカスケードが、verte brateにおけるMAPキナーゼ活性化カスケードと機能的に類似していることを示唆している。従って、酵母のシグナル伝達系をモデル系として、ショウジョウバエ、動物細胞におけるシグナル伝達系に関与する遺伝子を分離し、それらの機能を解析することが可能である。Schneider細胞から作製されたショウジョウバエのcDNAライブラリーと、ヒト細胞由来のcDNAライブラリーを用いて、酵母のMAPキナーゼの活性化を介したシグナル伝達機構を制御する遺伝子として、ショウジョウバエから2個、ヒトから2個分離し、現在解析中である。
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