研究課題/領域番号 |
04270218
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 国立遺伝学研究所 |
研究代表者 |
林 茂生 国立遺伝学研究所, 遺伝情報研究センター, 助手 (60183092)
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研究分担者 |
広瀬 進 国立遺伝学研究所, 形質遺伝研究部門, 教授 (90022730)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | ショウジヨウバエ / escargot / チェックポイント / 細胞周期 / 成虫発生 / Znフィンガー |
研究概要 |
ショウジョバエのescargo(esg)は成虫発生に必須なはたらきを行なう遺伝子である。 本年度はesgの生体内の機能を解析するために突然変異体の表現型の詳細な解析を行ない以下の事実をあきらかにした。 1)esg突然変異体で強い異常の見られる腹部を形成する腹部ヒストブラストの形態を調べた所esg変異体の三令幼虫においては通常二倍体のヒストブラストが巨大化して多倍体になっており周囲の幼虫の体細胞と区別できなくなっていた。一方幼虫期に盛んに細胞分裂を繰り返している成虫原基でも細胞分裂がraf遺伝子の停止した状態でesg突然変異が作用するしDNA含量が増大した核を持つ細胞が検出された。つまり細胞分裂の停止とesg突然変異という二つの条件が重なると将来成虫構造を作る2倍体細胞が幼虫細胞のような巨大化した細胞になると考えることができる。 2)通常esgを発現しておらず多倍体になる幼虫の唾液線細胞でesgをectopicに発現させる実験を行った。このような個体は唾液線の発達が著しく遅れ通常ポリテン化する唾液線染色体でのDNA合成も強く阻害されて大幅な生存率の低下が見られた。この結果はesgの発現は幼虫体細胞のDNA含量の増大の生育を阻害することを示す。 以上述べた結果によりesgは将来の成虫組識になり細胞で発現し、二倍体の核型を維持するために必須な働きを充制御因子であることが明らかとなった。esgは細胞十期でのGIチェックポイントノ存在に迫る有力な手がかりになると考えている。
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