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分子レベルからみたウイルスの増殖能とウイルス毒性

研究課題

研究課題/領域番号 04271208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関帝京大学

研究代表者

渡辺 雄一郎  帝京大学, 理工学部, 助教授 (60183125)

研究分担者 岡田 吉美  帝京大学, 理工学部, 教授 (30011703)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードRNAウイルス / タバコモザイクウイルス / シス因子 / 非翻訳領域 / 弱毒ウイルス / 病原性
研究概要

タバコモザイクウイルス(TMV)変異株をタバコ植物体に感染させ、どのような病微を示すかを詳細に調べ、それぞれの変異株の感染植物体で示すウイルスとしての病原性(可視的病微と各組織でのウイルスの増殖能)とプロトプラス内での分子生物学的性質(ゲノムの復製、転写、翻訳の各能力、安定性)との相関関係を調べ、ゲノムRNAの変異を受ける程度、領域によって、レプリコン活性、ウイルスが示す病原性がどのように変化するかを明らかにしつつある。その中でプロトプラスト内での分子生物学的性質についても更に詳細に検討を加えた。まず、ゲノムの5'非翻訳領域に注目した。欠失変異をもつ人工ウイルスではプロトプラストでの解析を終えている。そたがって、これらの変異株を植物体に接種し、野性株と比較して病微がどのように異なるかを調べることによって、欠失させた領域の植物体での増殖における存在意義を義論した。また、プロトプラストで増殖した段階のウイルスのゲノムと比較対照しながら、植物体で増殖したウイルスが接種ウイルスと同じ構造であるか、あるいは変化をおこしているかを確認した。それによって、RNAレプリコン活性と病原性との対応について検討を行った。並行して野性株と病原性に違いが見いだされた株の子ウイルスについては再度植物体に接種しなおし、病原性の変化がそのレプリコン特異的に再現性よく現れるかを検討した。passageを経ることによる変動、変化を検討した。LD3N-6239変異株はプロトプラストでRNA復製能は野性株とさして差がないのに対し、植物体では病性がほとんど認められない。この事実は3'非翻訳領域を改変すると、人工的にレプリコン活性が下がった弱毒ウイルスが作成出来る可能性を示している。復製酵素をコードする遺伝子RNA領域のかなりの部分がなくても復製されることから復製に必須なシスの領域は存在しないようである。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Meshi,T,Hosokawa,D,Kawagishi,M,Watanabe,Y Okada,Y.: "Reinvestigation of intracellular localization of the 30K proteim in tobacco proroplasts infected with tobacco virus RNA." Virology. 187. 809-813 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Ogawa,T,Watanabe,Y,Okada,Y.: "Cis-acting elements for in trans complementation of replication-defective mutant of tobacco mosaic virus" Virology. 191. 454-458 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Watanabe,Y,Ogawa,T.Okada,Y.: "In vivo phosphory lation of the 30-KDa protein of tobacco mosaic virus." FEBS Letters. 313. 181-184 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] Tetsuo.Meshi,Y1ichiro Watanabe.Yoshimi Okada: "Genetic Engineering coiah Plant Viruses" CRC Press,Boca Raton,Florida, 38 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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