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植物ケツムDNA上に存在するtRNAと相同性を持つ反復配列の解析

研究課題

研究課題/領域番号 04272208
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関名古屋大学

研究代表者

吉岡 泰  名古屋大学, 理学部, 助手 (60202397)

研究分担者 町田 泰則  名古屋大学, 理学部, 教授 (80175596)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
キーワードSINE / 植物染色体 / tRNA / 反復配列
研究概要

本研究代表者らがタバコの染色体DNAよりクローニングした反復配列はtRNA相同領域、tRNA非相同領域、TTGの繰返しという3つの領域からなっていた。この構造は、これまでに動物で見いだされているSINEの構造と極めて類似しており、これからこの反復配列が植物におけるSINEであることが明らかとなった。本研究代表者らはこのSINEをTS配列と名付けた。また、tRNAにおいて保存されている塩基が、TS配列のtRNA相同領域にも保存されていたことより、TS配列がtRNAを起源としていることが強く示唆された。この結果より、tRNAと相同性を持つSINEが動物のみならず、植物にも存在することが示された。TS配列はtRNA相同領域内にRNAポリメラーゼIIIで転写されるプロモータの共通配列と類似の配列を含んでいたが、実際TS配列はin vitroにおいてRNAポリメラーゼIIIによって転写された。TS配列は調べた限りのナス科植物の染色体上に存在していたが、さらにナス科以外の植物について調べたところ、TS配列はヒルガオ科の植物であるアサガオの染色体DNA上にも存在していた。このことから、TS配列はナス科、ヒルガオ科が属する管状花植物に広く存在するものと考えられた。次にデータベースを検索したところ、すでに報告されているいくつかのナス科植物の塩基配列中にTS配列が含まれていた。これらのTS配列の塩基配列と本研究代表者らがタバコ染色体よりクローニングしたTS配列の塩基配列とを比較したところ、TS配列は少なくとも2つのサブグループにわけられた。それぞれのサブグループの塩基配列のdivergencyが異なることから、それぞれのサブグループはそれぞれ異なる時期に増幅したと考えられる。さらに、一方のサブグループはtRNA相同領域を欠失しているという特徴をもっていた。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yasushi Yoshioka: "Mechanism of transfer and integration of T-DNA into plant chromosomes.In Molecular Mechanisms of Bacterial Virulence." Kluwer Academic Publishers,Netherlands, (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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