• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

ラン藻の低温適応の分子機構

研究課題

研究課題/領域番号 04273205
研究種目

重点領域研究

配分区分補助金
研究機関東京学芸大学

研究代表者

佐藤 直樹  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (40154075)

研究分担者 黒岩 常祥  東京大学, 理学部, 教授 (50033353)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
配分額 *注記
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
キーワードラン藻 / シアノバクテリア / 低温誘導遺伝子 / リボソームタンパク質 / RNA結合タンパク質
研究概要

ラン藻の一種Anabaena variabilis M3株のゲノムDNAライブラリを作製し、ディファレンシアルスクリーニング法によって、低温で発現が誘導される遺伝子を単離する事を試みた。スクリーニングニに用いたプローブは、38℃生育細胞のRNA或いは22℃に温度シフト後2.5時間の細胞のRNAをそれぞれ鋳型として逆転写酵素によって合成した一本鎖cDNAである。λgt10またはλgt11をベクターとした場合には、よいライブラリーができなかった。これはラン藻のDNAがメチル化等の修飾を受けている為である可能性が考えられる。プラスミドベクターを用いた場合にはスクリーニングに耐えるライブラリができた。これまでに5種類の低温誘導性遺伝子クローン(No.21,26,28,29,F2)を得て、その内の2個の塩基配列を決めた。クローン26は2183bpのインサートDNAを含み、これにはRNA結合タンパク質に共通する配列をもつORF1と30Sリボソーム小サブユニットのS21タンパク質と思われるORF2が見いだされた。これら2つのORFは共転写されて0.85kntの転写産物を与えた。クローンF2はλgt10をベクターとして得られたクローンで、1132bpのインサートを含み、クロロフィル合成においてMgをポルフィリン環に挿入するMg-chelataseと相同なORFの大部分(940nt)を含んでいた。現在、他のクローンの塩基配列についても順次調べているところである。またこれらのクローン化された遺伝子の発現の詳細な時間経過についても調べでいる。今後は、これらのORFに対応するタンパク質を大量発現させ、抗体を作って、タンパクレベルでも低温発現を確めていくと共に、タンパク質の機能を確認する。

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書

URL: 

公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi