研究課題/領域番号 |
04299104
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研究種目 |
重点領域研究
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京医科歯科大学 |
研究代表者 |
宮武 正 東京医科歯科大学, 医学部, 教授 (50048998)
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研究分担者 |
今堀 和友 三菱化成, 生命科学研究所, 所長 (40012174)
榊 佳之 東京大学, 医科学研究所, 教授 (10112327)
三木 直正 大阪大学, 医学部, 教授 (40094445)
高木 宏 大阪市立大学, 医学部, 教授 (30163174)
立石 潤 九州大学, 医学部, 教授 (70033305)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | アルツハイマー病 / 老年痴呆 / アミロイド前駆体蛋白 / β蛋白 / 成長抑制因子 |
研究概要 |
人口の老齢化に伴う痴呆性老人の増加は、先進諸国の中でも我が国において大きな社会問題となっている。本研究は、老年期痴呆の二大原因(アルハイツマー病と脳血管性痴呆)のうち、とくにアルツハイマー病を取り上げ、原因求明、病態解明、さらにはそれらの成果に基づき、治療法の開発の道を探る方向で進んできた。具体的には、(1)アルツハイマー病の脳に沈着する異常物質の生化学的解析とその処理機構、(2)アルツハイマー病における伝達機構障害、(3)アルツハイマー病における神経細胞死、(4)アルツハイマー病に関連した遺伝子異常の解析を、主要研究課題として、組織学、生化学、細胞生物学、分子遺伝学などの手法を駆使して研究を進めてきた。本研究班は、以上の研究を進めるにあたり、班の組織化、分担研究班間の連絡、情報交換を行なうとともに、班会議、公開シンポジウムを開催し、現在は研究成果のとりまとめを行なっている。 本研究班による本年度の成果としては、アミロイド前駆体からβ蛋白が生じる階段で関与するプロテアーゼ(シクレターゼ)が明らかにされた。また、アルツハイマー病脳でダウンレギュレーションをうけていると考えられる成長抑制因子(GIF)の分子レベルでの研究が進み、活性部位が決定された。さらには、アミロイド前駆体蛋白遺伝子に点突然変異を有する家族性アルツハイマー病の存在が、我が国においても確認され、欧米諸国に比較して、この点突然変異を有する割合が、我が国において極めて高いことが明らかになった。
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