研究課題/領域番号 |
04301016
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 東京工業大学 (1994) 東京大学 (1992-1993) |
研究代表者 |
佐藤 俊樹 (1994) 東京工業大学, 工学部, 助教授 (10221285)
盛山 和夫 (1992-1993) 東京大学, 文学部, 助教授 (50113577)
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研究分担者 |
木村 邦博 静岡大学, 人文学部, 助教授 (80202042)
松本 康 名古屋大学, 文学部, 助教授 (80173920)
鹿又 伸夫 立命館大学, 産業社会学部, 助教授 (30204598)
志田 基与師 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90178872)
宮野 勝 中央大学, 文学部, 助教授 (30166186)
都築 一治 流通経済大学, 社会学部, 助教授 (20180028)
近藤 博之 大阪大学, 人間科学部, 助教授 (60135647)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
6,100千円 (直接経費: 6,100千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 2,200千円 (直接経費: 2,200千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 社会階層 / 社会移動 / 階層としての女性 / 公平感 / 心理的メカニズム / 数理社会学 / 歴史的視座 / 近代日本 / 階層 / 階級 / 不公平感 / 文化資本 / 資産格差 / 不平等 |
研究概要 |
本年度は前年度の理論的な研究作業をふまえて、具体的なデータを使って、階層の現代的構造を明らかにするための方法論的な考察と、実証的な分析作業を行った。階層の現代的構造にとって特に重要なのは、女性、価値観の多様化、および社会全体の職業構造の歴史的展開であり、本年度は特にこの三つの中心的テーマとして研究を進めた。 まず女性に関しては、フェミニズムなどでイデオロギー的・価値没入的に語られやすい「階層としての女性」について、慎重な理論的な考察の上にたって、いかなる意味で「階層としての女性」を論じうるかを解明し、大規模調査における設計および分析の指針を示した。 次に価値観の多様化については、静岡市での調査結果を踏まえて、現代社会における公平感・不公平感がどのような心理的メカニズムで形成されていくのか、そのプロセスを実証的に示した。他方、公平感一般に関する数理社会学的アプローチも試み、公平感の数学的定式化と、微分方程式系やニューラルネットなどの手法の利用可能性を示した。 第三の歴史的形成過程については、1965年に実施された階層・移動調査の再コード化作業をふまえ、企業帰属のあり方、学歴達成に関わる諸要因、農村から都市への移住の様態が歴史的にどう変化していったかを追跡した。本研究の結果、これらの基本的な構造は戦後に形成され、歴史的にはごく短期間しか存立していないことが、たんなる制度研究をこえて、個人レベルの移動データの上ではじめて明らかにされた。 さらに、以上の点をふまえ、今後の階層構造の研究がいかなる点にむかうべきか、その際に解決すべき理論的・実証的課題は何であるかを、総合的に考察した。
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