研究課題/領域番号 |
04301040
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
日本史
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研究機関 | 佐賀大学 |
研究代表者 |
長野 暹 佐賀大学, 経済学部, 教授 (80039221)
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研究分担者 |
原口 泉 鹿児島大学, 法文学部, 助教授 (10128449)
生馬 寛信 (生馬 〓信) 佐賀大学, 教育学部, 教授 (40136586)
木原 溥幸 香川大学, 教育学部, 教授 (60035889)
丸山 雍成 九州大学, 文学部, 教授 (80037001)
堤 啓次郎 (堤啓 二郎) 西南学院大学, 文学部, 教授 (90140722)
荻 慎一郎 高知大学, 教育学部, 助教授 (60143070)
猪飼 隆明 熊本大学, 教養部, 教授 (00109620)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
9,600千円 (直接経費: 9,600千円)
1993年度: 3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1992年度: 5,700千円 (直接経費: 5,700千円)
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キーワード | 廃藩置県 / 藩政改革 / 熊本藩 / 佐賀藩 / 宮崎地域 / 宇和島藩 / 府県史料 / 土佐藩 / 山口藩 / 鹿児島藩 / 藩治職別 / 版籍奉還 / 藩知事 / 藩政改革要網 / 世直し状況 / 大日本維新史料稿本 |
研究概要 |
二年間にわたる共同研究で多くの成果が得られた。研究会を高知、佐賀、山口、鹿児島で行い、それぞれの地の史料調査をも行なって、所謂西南雄藩について多くの知見を得たことは、一定の共通認識のもとに廃藩置県についての検討を進めてゆくことを可能にした。また東京大学史料編纂所、国立公文書館などから明治初年の史料調査して、数多くをマイクロフイルムに収録したが、これによって廃藩置県についての分析を進めやすくなった 研究分担者の努力による史料調査から、西南諸藩の史料の保存には可成の差があり、当初見込んでいた多くの藩についての研究課題についての分析は必ずしも容易いことでもないことが判明した。福岡藩、土佐藩、久留米藩については、明治初年の藩政史料はあまり保存されていない。このことから廃藩地置県についての分析も、いまのところ、これら諸藩については、さらに庄屋文書などの調査が求められる。 共同研究にとって、西南諸藩の明治初年の藩政改革では、熊本藩が独自の改革を行なっており、民衆運動も高揚していたことがより明らかになった。「土地均分」の思潮が、幕藩期の質地請戻慣行に由来することが明らかになった。宇和島藩の明治三年の世直し一揆も、この時期の藩政と民衆運動との係わりを特徴的に示すものであることも明確になった。土佐藩については、郷士層の動向を分析することが肝要であることも一層鮮明化した宮崎地域については、明治初年に行政文書が数多く保存されており、多くのことが解明できることも判明した。 以上の調査と分析を更に進めて、その成果を纒めることを確認している。この具体的な検討のために近く研究会をおこない検討する段取をとっている。
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