研究課題/領域番号 |
04301084
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
商学・経営学
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研究機関 | 名古屋学院大学 |
研究代表者 |
小嶋 博 名古屋学院大学, 商学部, 教授 (50234761)
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研究分担者 |
榊原 茂樹 神戸大学, 経営学部, 教授 (10030719)
濱本 泰 大阪経済大学, 経営学部, 教授 (90066803)
生駒 道弘 近畿大学, 商経学部, 教授 (10031840)
森 昭夫 姫路独協大学, 経済情報学部, 教授 (30030703)
後藤 幸男 追手門学院大学, 経済学部, 教授 (50047445)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
7,100千円 (直接経費: 7,100千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 4,100千円 (直接経費: 4,100千円)
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キーワード | 資本調達 / 設備投資 / 配当政策 / 資本市場 / 経営戦略 / 財務戦略 / 国際競争 / 資本コスト / 財務行動 / 金融・資本市場 / 投資決定 / 国際財務戦略 |
研究概要 |
平成5年度は企業の訪問調査と文献資料による調査研究に力点を置いた。特に、企業訪問調査研究は企業現場の実情把握を可能にし、従来の抽象的になりがちな研究に深まりを与えた。企業の経営計画・企業財務担当者等の現場管理者に対し共通的に以下の質問事項についての回答を求めた。 (1)業界の現況と訪問先企業の状況:業界一般及び訪問企業の売上高・シェアの推移状況、国際競争関係の変化状況、円高・日米関係等の変化の企業への影響度、今後の経営戦略方針 (2)海外拠点の生産状況:海外拠点の地理的分布・規模・生産高の推移と現況、今後の海外戦略 (3)設備投資・研究投資状況:過去の状況推移と現況、経営戦略上の設備投資製作、投資実行に至る意思決定プロセス、投資決定における決定基準 (4)技術発展の影響状況:生産技術発展の生産・設備更新・従業員数・製品品質・生産コスト・企業間競争等への影響状況 (5)企業財務に関する諸問題:設備投資・研究投資および事業拡張資金等の源泉は何か、増資・社債(SB,CB,WB)の発行・償還状況、銀行借入金の推移と現況、資金コストの計算方法、投資決定の方法 企業訪問による現場の実情調査からは文献資料に示されない多くの知識を得ることができた。例えば、日本電装、ブリジストンなどは自動車関連企業であるが、'90年をピークに減少する完成車生産高の影響の仕方が異なっていた。先端技術生産の九州松下電器や鉄鋼生産と緊密な関連を持つ日本酸素などは日電装等とは全く違った事情下にあった。これら状況の違いが陰に陽に企業財務と係わり合いをもって企業行動を規定する実情を理解することができた。 我々は、これら企業の行動を国際環境変化、資本市場変化、技術革新という側面から研究してきたが、そこで得た認識と知識を元に雑誌「企業会計」でその一端を発表し、また、各自が関連成果を発表した。しかし、平成7年度の科研出版助成を申請してまとまった業績を世に問いたいと考えている。
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