研究分担者 |
富田 和昭 横浜国立大学, 教育学部, 助教授 (90116228)
山田 誠 京都大学, 総合人間学部, 助教授 (70086172)
林 上 名古屋大学, 情報文化学部, 教授 (10097686)
戸所 隆 立命館大学, 文学部, 教授 (80066745)
谷内 達 東京大学, 教養学部, 教授 (60113586)
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研究概要 |
本研究の課題は,人口・居住の動態,諸産業の立地動向,そして生活空間の変容などに焦点を合わせ,東京大都市圏,中京圏,京阪神圏の構造変容を地理学的に考察することである.昨年度はデータベースの作成や圏域の設定などの基礎的作業と概観的考察を行ったが,本年度は昨年度の成果を踏まえて,各都市圏の都市化に伴う構造変容の実態分析を行った.(1)東京大都市圏 高橋は外縁部に位置する茨城県を事例として,財政金融の空間構造を,市町村の財政の地域的差異とその変容を通して解明した.矢野は東京大都市圏の人口移動に関する地理情報システムを構築した.川口は,通勤,買い物,業務移動,電話を指標として,結節構造を分析した.佐野は,住民の生活行動や生活関連産業から広域生活圏域を明らかにした.(2)中京圏 村山は,人口移動の起終データを用いて中京圏の年齢階級別の流動パターンを解明した.林は,名古屋市の近郊地域における近年の構造変化を解明した.(3)京阪神圏 山田は,1960年以降の国勢調査報告の中から人口・世帯の総数の他,65歳以上人口,外国人人口,学歴構成,1世帯当たり畳数,昼夜間人口比を市町村別に抽出し,地域構造の変容を探った.小長谷は,パーソン・トリップデータを用いて地域間の連結体系を検討した.戸所は,強化された多核型都市圏構造の意義を明らかにした. 研究代表者高橋と富田,谷内は,昨年に引き続いて,三大都市圏の構造変化を定量的に把握するための枠組みの検討を行った.
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