研究課題/領域番号 |
04301097
|
研究種目 |
総合研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教科教育
|
研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
加藤 富美子 東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (30185855)
|
研究分担者 |
茂手木 潔子 上越教育大学, 学校教育学部, 助教授 (30174345)
滝沢 達子 愛知教育大学, 教育学部, 教授 (70135391)
|
研究期間 (年度) |
1992 – 1993
|
研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
|
配分額 *注記 |
600千円 (直接経費: 600千円)
1993年度: 600千円 (直接経費: 600千円)
|
キーワード | 国際理解教育 / アジア地域 / 音楽文化 / 劇作法 / 学習法 / 歌舞伎 / 京劇 / 唱歌 / 羅鼓経 / 能楽 / 祭りばやし / 三味線 / ビデオ教材 / 劇音楽 / 演技 / 場面描写 / 自然描写 / 下座音楽 |
研究概要 |
国際理解教育が重要な課題とされる今日の社会にあって、音楽教育の分野でも世界の諸地域の人々がそれぞれの音楽文化を相互に理解しあうための方法の開発が望まれている。本研究ではその一つの試みとして、アジア地域の音楽文化にみられる諸特性の中から、相互の音楽理解の糸口として考えられる共通性を抽出し、それを軸にした教材開発を行なうことを目的とした。 共通性として「劇作法と音楽」「学習法と音楽」の2点を抽出し、日本と中国を主たる研究対象とした。教材開発の方法としては、ビデオ教材の製作およびビデオ教材を用いた指導計画の作成を行なった。 1 「劇作法と音楽」(日本の歌舞伎と中国の京劇) (1)演技と音楽…(歌)「連理引」(大太鼓)「見得」(ツケ柝、ツケ板)「六法」(能管、大太鼓)等 (京)「急急風」「叫頭」(武場=打楽器類)等 (2)場面描写と音楽…(歌)「着到」(能管、太鼓類)「ネトリ」(能管、大太鼓)「来序」(笛、太鼓)等 (京)「小開門」「柳青娘」など(文場=弦楽器類) (3)自然描写と音楽…(歌)「雪音」(大太鼓)「風音」(大太鼓)等 (4)動作の伴奏の音楽…(京)身段鑼鼓1…舞踊的動作 身段鑼鼓2…一般的な動作(武場=打楽器類) 2 「学習法と音楽」(唱歌による器楽学習の方法) 日本(能学囃子、箏曲、三味線、祭り囃子)と、中国(京劇の打楽器類)における唱歌の比較から、共通点(器楽学習における唱歌の役割)と相違点(日本-単一の楽器に対応する:中国-合奏に対応する)を明らかにした。
|