研究分担者 |
灘岡 和夫 東京工業大学, 工学部, 教授 (70164481)
澤本 正樹 東北大学, 工学部, 教授 (90016519)
野上 道男 東京都立大学, 理学部, 教授 (50087144)
小池 俊雄 長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30178173)
椎葉 充晴 京都大学, 工学部, 助教授 (90026352)
藤田 睦博 北海道大学, 工学部, 教授 (80001139)
清水 英範 岐阜大学, 工学部, 助教授 (50196507)
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配分額 *注記 |
10,500千円 (直接経費: 10,500千円)
1994年度: 1,500千円 (直接経費: 1,500千円)
1993年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1992年度: 6,400千円 (直接経費: 6,400千円)
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研究概要 |
(1)合成開口レーダー(SAR)に関して,椎葉・宝は,地表面の被覆ごとにERS-1及びJERS-1のSARデータの持つ特性を調査し,水域の判別可能性及び空気力学的粗度推定の可能性を検討した.小池は,SAR画像の歪み量と観測地点の標高及び衛星軌道からの距離の線形関係によりある程度の精度で地形図とSAR画像の対応付けを行うことが可能であることを検証した.さらに小池は,チベット高原におけるJERS-1のSAR画像3シーンにLandsat-TM画像と地形図から作成された河道網図及び現地の状況を照らし合わせることにより地表面情報の定性的な調査を行った.小池・寺川は,多波長・多偏波マイクロ波散乱計を用いて野外観測実験を行い,X-,C-,L-bandの観測特性を検証した.(2)光学センサー(OPS)に関して,宝は,空間分解能の異なる4種類のリモセン画像を用いて土地被覆分類を行い,OPSの分類精度を検討した.(3)その他のリモセンデータに関して,清水は,衛星画像のファジィ分類を提案し,ニューラルネットワーク適用の有効性と限界について検討した.灘岡は,Landsat衛星データを用いた汎用的な赤土流出モニタリングシステムを構築した.沢本は,只見川上流の融雪出水を対象として分布型モデルの構成を試みた.積雪分布はNOAA/ANHRRより求め,融雪の時刻・空間分布は,融雪の物理過程に国土数値情報と気象情報・太陽高度を入力して計算した.(4)流域地形及び降雨流出過程に関して,野上は,魚野川流域の25m-DEMを作成し,このDEMに対して流域処理を行うアルゴリズムとプログラムを開発した.山田は,山岳地帯のレーダ雨量計の観測降雨に基づく降雨空間分布の短時間予測手法を開発した.藤田は,サブ流域面積,サブ流域から流域末端に至る河道長の確率特性を,河道網の特性と集水過程及びサブ流域からの流出過程に基づく数学的記述と数値シミュレーションにより調べた.
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