研究課題/領域番号 |
04302059
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
プラズマ理工学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
高村 秀一 名古屋大学, 工学部, 教授 (40023254)
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研究分担者 |
大野 哲靖 名古屋大学, 工学部, 助手 (60203890)
野田 信明 核融合科学研究所, 大型ヘリカル研究部, 助教授 (10144172)
田辺 哲朗 大阪大学, 工学部, 助教授 (00029331)
内野 喜一郎 九州大学, 総合理工学専攻, 助教授 (10160285)
上杉 喜彦 名古屋大学, 工学部, 助教授 (90213339)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
4,900千円 (直接経費: 4,900千円)
1993年度: 1,900千円 (直接経費: 1,900千円)
1992年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | ダイバータ模擬試験装置 / NAGDIS-I / 高熱流プラズマ / プラズマ・壁相互作用 / 不純物輸送 / 水素リサイクリング / 2次電子放出 / 偏析 / 核融合 / ダイバータ / プラズマ対向材 / スパッタリング / 計算機シミュレーション |
研究概要 |
本研究で得られた実験・理論面の研究成果を以下にまとめる。 (1)新しいプラズマ対向壁材としてチタンカーバイド被覆グラファイトを用いて、偏析による金属損耗抑制実験を共同研究で実施し、その有効性を実証した。 (2)炭素材表面に蓄積する水素によって炭素材表面からの2次電子放出が増加することを初めて実験的に明らかにすると伴に粒子シミュレーション結果との比較を共同研究で行った。また、磁場が斜めに入射する固体ターゲットからの2次電子放出の理論的評価を共同研究で実施した。 (3)新しいダイバータコンセプトとしての熱電子放出ダイバータ板の状態遷移の動的特性及びバルクプラズマへ及ぼす効果について実験と理論の両面から明らかにした。 (4)チタンターゲットへパルスバイアスを印加しテスト不純物を発生させ、発生した不純物からの可視発光分布を高時間分解能をもって2次元的に撮像し、得られた発光分布とモンテカルロ計算結果と比較することで不純物輸送が主にバルクプラズマとの衝突過程に支配されていることを示した。 (5)10^<19>m^<-3>に近い高密度領域での波動加熱実験を行うためのパルス放電回路を制作し、直熱型カソードを用いた100Aのパルスヘリウム放電により電子密度〜10^<19>m^<-3>、電子温度〜10eVのプラズマを安定に得た。 (6)不純物輸送解明のための高時間分解を持つ赤外・可視光CTシステムを構築し、Ha光やHeI,HeII等の2次元発光強度分布測定の初期結果を得た。今後、システムの改良を行いつつ不純物輸送過程のための実験に適用する。 (7)流体コードシミュレーションによりNAGDIS-Iにおけるホ-スラ-波加熱特性を検討し、中性粒子が加熱効率や電子温度分布等の加熱特性に大きな影響を及ぼすことを示した。 上記研究活動に加えて、研究作業会を2回開催し、上記の研究を含めたダイバータ模擬試験装置を用いた共同研究課題について踏み込んだ議論をし、その結果を報告書としてまとめた。
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