研究課題/領域番号 |
04303008
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用微生物学・発酵学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
塚越 規弘 名古屋大学, 農学部, 教授 (50115599)
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研究分担者 |
堀之内 末治 東京大学, 農学部, 教授 (80143410)
清水 昌 京都大学, 農学部, 教授 (70093250)
熊谷 英彦 京都大学, 農学部, 教授 (70027192)
魚住 武司 東京大学, 農学部, 教授 (40011978)
高木 正道 東京大学, 農学部, 教授 (50018339)
別府 輝彦 東京大学, 農学部, 教授 (80011873)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
24,200千円 (直接経費: 24,200千円)
1994年度: 7,800千円 (直接経費: 7,800千円)
1993年度: 7,900千円 (直接経費: 7,900千円)
1992年度: 8,500千円 (直接経費: 8,500千円)
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キーワード | 糸状菌遺伝子の構造と発現制御 / アミン酸化酵素 / 不飽和脂肪酸合成酵素 / 凝乳酵素 / カルボキシペプチダーゼ / キチン合成酵素 / タカアミラーゼA / セルラーゼ / 糸状菌 / グリコシルトランスフェラーゼ遺伝子 / タカアミラーゼA遺伝子 / チトクロームP-450 / キチン合成・分解酵素 |
研究概要 |
麹菌に代表される糸状菌は我国における醗酵工業の基盤となった重要な真核微生物群である。糸状菌が極めて優れた多面的な機能を有している事はこれまでの応用微生物学的研究により発展してきた成果から明らかである。本研究においては、多様な有用糸状菌の高度利用を目指して遺伝・生化学的な観点から研究を展開し、有用酵素の特性、遺伝子の構造、遺伝子発現制御機構等に関する分子生物学的知見を基盤として糸状菌の新しい利用方法を開拓する事を目的としてこれまで3年間総合的な研究を遂行してきた。具体的には、本研究は1)有用酵素群に関する遺伝・生化学的解析とその応用、2)有用酵素群の遺伝子構造の解析とその応用、及び3)有用酵素生産制御機構に関する遺伝子発現制御機構の解析と応用という三つの課題から構成されている。 1)有用酵素群に関する遺伝・生化学的解析とその応用:黒麹カビ(Aspergillus niger)に由来するアミン酸化酵素及び毛カビ(Mucor hiemalis)に由来する糖タンパク質糖鎖切断酵素(Endo-β-N-acetylglucosaminidase)、Mortierella alpinaにおける不飽和脂肪酸生合成に関与する不飽和化酵素および鎖長延長酵素、Absidia zychaeに由来するセリンタイプカルボキシペプチダーゼ等を酵素化学的に解析するとともに、遺伝子工学的にも解析を加えた。 2)有用酵素群の遺伝子構造の解析とその応用:黒麹カビ(Aspergillus niger)の生産するα-グルコシダーゼ、Rhizomucor pusillusの生産する凝乳酵素(Rhizomucor pusilluspepsin)、Aspergillus aculeatusの生産するセルラーゼ酵素群、各種糸状菌(Fusarium oxysporum,Cylindrocapron tonkinense,Rhizopus oryzae)における脱窒および窒素代謝等を遺伝子工学的に解析した。 3)有用酵素生産制御機構に関する遺伝子発現制御機構の解析とその応用:Aspergillus nidulansやRhizopus oligosporusから種類の異なるキチン合成酵素遺伝子を分離し、それらの機能を菌糸先端生長との関連で解析するとともに、Aspergillus oryzaeの生産するタカアミラーゼA遺伝子の発現調節機構を分子生物学的に解析した。
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