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生活環境保全を目的とした新しい洗浄システムの開発に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04303011
研究種目

総合研究(A)

配分区分補助金
研究機関大阪市立大学

研究代表者

藤井 富美子  大阪市立大学, 生活科学部, 助教授 (40047056)

研究分担者 田川 美恵子  奈良女子大学, 家政学部, 教授 (80031699)
杉原 黎子  岡山大学, 教育学部, 教授 (90019406)
瀬口 和義  武庫川女子大学, 家政学部, 教授 (70098515)
所 康子  鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (20019417)
片山 倫子  東京家政大学, 家政学部, 教授 (20056386)
研究期間 (年度) 1992
研究課題ステータス 完了 (1992年度)
キーワード廃油石けん / バイオサーファクタント / たんぱく質の酵素分解 / 底温漂白 / 液晶形成温度 / ドライクリーニング溶剤 / 自由水 / 水 / エタノール混合溶媒
研究概要

生活雑排水によるBOD負荷量の13%は洗濯廃水である。本研究は洗濯廃水による水質汚濁を経減する新しい洗浄システムを開発するために洗剤成分ならびに洗浄媒体について検討をおこなった。
得られた研究成果の概要はつぎの通りである。
1.天然系界面活性剤α-スルホ長鎖脂肪酸エステルナトリウム塩は従来の石油系合成界面活性剤LASと同じ挙動を示すが、廃油石けんは耐硬水性、洗浄性能が極めて悪い。廃油石けんは合成洗剤にくらべて生分解性にすぐれているが、BOD負荷量は約10倍大きい。(阿部,片山)2.脂肪酸素バイオサーファクタント・コリノミコール炭素鎖長が増すとともに界面活性能は著しく増大する。(川瀬,藤井)3.酵素によるたんぱく質の分解過程は電気伝導度法により測定できる。この方法によりたんぱく質が土壌細菌で分解されることを明らかにした。(所)4.次亜塩素酸ナトリウムによる漂白においてcmc以上の陽イオン界面活性剤の共存は漂白速度を著しく促進することから低温漂白への応用が期持できる。(瀬口)5.界面活性剤/水/固体脂肪酸汚れ系において、液晶形成温度はいずれの界面活性剤についても固体脂肪酸の融点よりも低い。汚れの洗浄性は液晶形成温度で増大する。(山田)6.3種の石油系溶剤による水溶性汚れ(食塩、チオ尿素)の洗浄性は添加される洗剤の影響が大きく溶剤による差はない。(杉原)7.エロゾルOTの逆ミセルに可溶化された水は自由水、結合水、束縛水の3つの状態で存在し繊維に移行する水の大部分は自由水である。(藤井)8.水中での基質への汚れ粒子の付着はエタノールを少量添加すると減少し脱離は曽大する。この付着・脱離に及ぼすエタノールの添加効果は系の自由エネルギー変化で説明できる。(田川)9.ナイロン粒子からのSDSの脱離速度は系のイオン強度が高くなると曽大する。(宮本)

報告書

(1件)
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 山田 泉: "洗浄研究の最前線-油性汚れの洗浄機構-" 染色工業. 40. 2-9 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書
  • [文献書誌] K.Gotoh: "Particle adhesion and removal in ethanol/water mixtures" J.Adhesion Sei Technol.,. 6. (1993)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1994-03-23   更新日: 2016-04-21  

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