研究課題/領域番号 |
04304011
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
育種学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
武田 元吉 東京大学, 農学部, 教授 (90134501)
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研究分担者 |
日向 康吉 東北大学, 農学部, 教授 (00005589)
木下 俊郎 北海道大学, 農学部, 教授 (10001421)
鵜飼 保雄 東京大学, 農学部, 教授 (80240729)
足立 泰二 宮崎大学, 農学部, 教授 (50040861)
平井 篤志 東京大学, 農学部, 教授 (60023470)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
18,000千円 (直接経費: 18,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1992年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 生物工学 / 新育種技術 / 細胞融合 / 耐虫性 / アポミクシス / 細胞質ゲノム / 耐病性 / 遺伝資源 / 葉緑体ゲノム |
研究概要 |
本研究は育種の分野で行われている生物工学から先端的なものを集め、それらを総合的に展開し、21世紀に通用する育種技術の確立に寄与しようとするものである。確立した成果から、研究の展開中のものまで、研究者によってさまざまである。 オルガネラ遺伝子の細胞工学では、非対称融合により雄性不稔細胞質を効率良く伝達させる技術をイネで確立し、テンサイミトコンドリアゲノムの物理地図と転写地図を作成した(木下)。またイネの葉緑体とミトコンドリアゲノムの転写地図を、完全にゲノムをカバーするクローンバンクを用いてサザン解析を行い、決定した(平井)。 DNA多型連鎖の利用では、量的遺伝子座の解析理論を開発し、その成果を用いて実験者が容易に利用できるパソコン対応のプログラムを作成した(鵜飼)。また、交雑によるトマト耐病性育種の選抜に利用できるRAPD・DNAマーカーの検討(西村)、イネトビロウンカ耐虫性育種でのDNAマーカーの検討(金田)、イネmutatorを活性化させる細粒遺伝子slgについてRFLP解析を適用(谷坂)を行い、それぞれ成果を上げた。 イネの染色体地図作成に寄与する新技術としては、蛍光標識によるin situハイブリダイゼーションの利用や、キムザ染色の利用を検討し、蛍光分染染色法や走査型電子顕微鏡による染色体の観察は染色体同定に有効と判断された(蓬原)。 生殖様式に関連しては、アブラナ類自家不和合性に関連するSLG,SRK,SRA,SRB遺伝子間の塩基配列を比較し、別に異型花型のゴレンシの検討を行った(日向)。また、試験管内受粉技術の改良、花粉管への遺伝子導入、柱頭や花柱内物質の検討を行った(武田)。またヘテロシスの固定を目標としたアポミクシスの検討を行った(足立)。 近縁種や突然変異由来の有用遺伝子の獲得に関する開発研究では、アジアの野生イネOryza rufipogonの自然集団での耐病性抵抗性の遺伝的変異が栽培イネ集団よりも大きいことが明らかになった(森島)。また、O.Punctataの染色体の一部を栽培イネに導入した染色体添加系統の育成を進めた(岩田)。
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