研究課題/領域番号 |
04304031
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人体病理学
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研究機関 | 山形大学 |
研究代表者 |
今井 大 山形大学, 医学部, 教授 (30045603)
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研究分担者 |
角田 力哉 (角田 力弥) 福島県立医科大学, 助教授 (40045779)
須田 昭男 山形大学, 医学部, 助教授 (80045715)
塩原 哲夫 杏林大学, 医学部, 助教授 (10118953)
飯島 正文 昭和大学, 医学部, 助教授 (20010449)
浅井 淳平 名古屋大学, 医学部, 教授 (40022793)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
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キーワード | 樹状細胞 / 濾胞樹状細胞 / 指状嵌入細胞 / 表皮ランゲルハンス細胞 / 樹状表皮細胞 / 関節リウマチ / 骨髄移植 / 悪性腫瘍 / リンパ濾胞樹状細胞 / 相互連結性樹状細胞 / 表皮Langerhans細胞 |
研究概要 |
1.樹状細胞の日本語名称に関する統一化を行った。 2.濾胞樹状細胞(FDC)【細胞起源】リンパ組織内の定住性間葉系細胞由来である可能性が示唆された。【機能】FDCがB細胞に対しnurse cellとして作用する。マウスの胚中心内T細胞にIL-4 mRNAが発現する。【疾患】HIV-1 感染 FDCがAIDSの進行期にリンパ循環に遊走する。 3.ランゲルハンス細胞(LC)【分化・発生】ビタミンA欠乏ラットの扁平上皮化生とLCとの相関性がある。血液内樹状細胞の発生はM-CSF非依存性、GM-CSF依存性である。【機能】マウス耳介皮膚を用いたin vitroにおけるLCの遊走能の評価法が確立された。【疾患】皮膚移植片拒絶反応の早期診断法が確立された。Letterer-Siwe病は腫瘍性疾患である。 4.指状嵌入細胞(IDC)【起源】輸入リンパ管結紮実験から血液内前駆細胞から直接IDCに分化する可能性も指摘された。【分化】樹状細胞分化因子のcDNAクローニングなどを行った。【細胞マーカーと性格】脾臓の樹状細胞や間質細胞を認識するモノクローナル抗体が作製され、枠組み形成細胞の多様性が指摘された。 5.Thy-1^+樹状表皮細胞 【発生と分化】同種皮膚移植実験では、S100β^+樹状細胞とThy-1^+樹状表皮細胞の双方が移植免疫反応に関与しうる。また、表皮内にCD8α^+β^+のT細胞が存在することを初めて発見した。 6.各種疾患と樹状細胞 【掌蹠膿疱症】secondary T-noduleの腫大・顕著化とIDCの著増が特異的である。【慢性関節リウマチ】リウマチ性滑膜組織に出現する多核巨細胞の一部は樹状細胞系の性格を有し、一部は滑膜細胞増殖に関与するサイトカインを分泌する。【特発性門脈圧亢進症】動脈周囲リンパ球鞘においてIDCが著増する。【腫瘍内樹状細胞】甲状腺癌や食道癌の癌組織内にはLC型とIDC型の2種類の樹状細胞が存在する。これらの樹状細胞の出現には、癌細胞上のIa抗原の発現、癌細胞からのTNF-α、GM-CSFやIL-1の分泌が関与している。
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