研究課題/領域番号 |
04304032
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研究種目 |
総合研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
細菌学
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研究機関 | 自治医科大学 |
研究代表者 |
中野 昌康 自治医科大学, 医学部, 教授 (70048958)
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研究分担者 |
本田 武司 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (60029808)
竹田 美文 京都大学, 医学部, 教授 (30029772)
横地 高志 愛知医科大学, 医学部, 教授 (20126915)
光山 正雄 新潟大学, 医学部, 教授 (10117260)
野田 公俊 千葉大学, 医学部, 教授 (60164703)
中村 信一 金沢大学, 医学部, 教授 (90019620)
木下 タロウ 大阪大学, 微生物病研究所, 教授 (10153165)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
15,000千円 (直接経費: 15,000千円)
1993年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1992年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
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キーワード | 細菌毒素 / 内毒素 / リポ多糖 / 外毒素 / 細胞毒 / 細胞傷害 / LPS / 蛋白毒素 / GPIアンカー |
研究概要 |
本研究班の主要成果を以下簡単に記す(詳細は研究成果報告書参照)。 1。細胞内毒素:LPSがマウス腹腔マアクロファージを刺激してTNF-αとIL-1βが産生される場合、TNF-αはprotein kinase C(PKC)に、IL-1βはcalmodulinに依存し、tyrosine kinaseはそれらのmRNA発現後を調節し(中野)、存在する4種類のPKCのうちPKCβのみが細胞骨核画分へ移行できる(赤川)。P.gingivalisのLPSはLPS不応答性C3H/HeJマウス脾臓B細胞を刺激し、tyrosine残基を特異的にリン酸化する(浜田)。LPS投与は副腎皮質ホルモンを介して胸腺でのプログラム細胞死を起こす(横地)。アオコ毒素microcystin(MC)を肝細胞と肝非実質細胞のco-cultureへ作用させると、肝細胞単独培養では殆ど影響しないMCの濃度で肝細胞の変形が起こる(白井)。 2。外毒素:Vero毒素VT1の活性発現にはA subunitのN末端から167,170番目のアミノ酸(グルタミン酸とアルギニン)が重要(竹田)。ジフテリア毒素の活性化には細胞膜に存在するプロテアーゼfurinが必要(目加田)。陽炎ビブリオ溶血毒(TDH)は赤血球のレセプターに結合後、25kDaの膜蛋白を特異的にリン酸化させる(本田)。コレラ毒素の作用促進因子(ARFs)と抑制因子(ARIs)を精製した(野田)。大腸菌下痢毒素ST1の大腸菌内膜通過機序や、精製STIIの毒素活性を明らかにし(岡本)、ST受容体遺伝子部分をCOS7細胞に発現させて発現蛋白を調べた(平山)。C.difficileはtoxin Aとは異なる赤血球凝集活性物質を産生する(中村)。破傷風毒素が作用して神経伝達物質を放出するのにcalmodulinが関与する(松田)。listeriolysin O産生能の高いリステリア株のみがIL-1,TNF,IFN-γなどの炎症性サイトカインmRNAを発現させ、細胞性免疫を成立させる(光山)。A群溶連菌SHプロテアーゼとショック(前田)、スーパー抗原と猩紅熱、エルシニア感染症、川崎病との関連(内山)が調べられた。
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