研究分担者 |
田中 淡 京都大学, 人文科学研究所, 助教授 (90000306)
堀尾 尚志 神戸大学, 農学部, 助教授 (00031229)
伊東 俊太郎 国際日本文化研究センター, 教授 (80012277)
坂出 祥伸 関西大学, 文学部, 教授 (30067574)
宮下 三郎 関西大学, 社会学部, 教授 (70157642)
|
研究概要 |
本研究課題は,第7回国際東アジア科学史会議を日本において開催するにあたって必要とされる準備と,それにともなって整備しなくてはならない国際的協力体制の確立をめざして開始された単年度の総合研究である。この目的のために研究代表者および研究分担者は,まず現時点における国内的および国際的に見た場合の当該研究諸分野の研究者の分布および研究実績の調査を行ない,共同研究方式によってその実態を把握するための研究会を実施するとともに,各国の研究者との研究連絡を推進するために必要とされるアドレス一覧の作成をした。さらに現在の研究趨勢の実態と日本における東アジア科学史に求められるべき研究テーマについての調査を実施した結果,平成5年8月初旬に京都府下において開催する国際会議のなかに設定すべき分科会とシンポジウムのテーマについて,次のように決定し,それをファースト・サーキュラーおよびセカンド・サーキュラーの内容として,全世界の研究者に郵送および機関誌(国際東アジア科学技術医学史学会のニュースレターおよび日本科学史学会欧文誌)によって案内し,それによって国際間の研究連絡にも便宜ならしむようにはかった。国際会議の分科会には,(i)科学思想史および精密科学史,(ii)生物学史および医学薬学史,(iii)産業技術史および健築史,(iv)生活技術史および土統技技史,(v)科学技術の文化社会的次元の5分野を設定し,シンポジウム部会には,(i)知識体系としての科学の交流と東西比較,(ii)東アジア近代化のなかの科学と技術,(iii)現代科学技術の東アジアにおける可能性,(iv)東アジア文化圏における生命観と伝統医学という4パネルを設定することとし,予備的研究会を開いてこの国際会議を日本において開催する意味が明確になるよう努めた。本研究課題を実施することができた結果として,今度はじめて日本で開催される本国際会議は実り多いものとなることが期待できるようになった。
|