研究課題/領域番号 |
04352010
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
物性一般
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
寿栄松 宏仁 東京大学, 理学部, 教授 (70013513)
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研究分担者 |
北沢 宏一 東京大学, 工学部, 教授 (90011189)
川村 春樹 姫路工業大学, 理学部, 教授 (00192005)
上村 洸 東京理科大学, 理学部, 教授 (60011475)
石黒 武彦 京都大学, 理学部, 教授 (50202982)
阿知波 洋次 東京都立大学, 理学部, 助教授 (20002173)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1992年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
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キーワード | フラーレン結晶の物性 / C_<60>およびC_<70>単結晶 / 構造相転移 / 高温超伝導 / 分子回転相転移 / 酸素吸収 |
研究概要 |
本研究では、C_<60>などフラーレン結晶及び化合物の物性に関する総合的研究を推進するため、研究会を中心とする研究討議に加え、情報交換、研究組織強化等の活動を行った。研究会は平成4年8月及び5年2月の2回開催した。第1回研究会(2日間)は研究分担者を主とする討論に当てられ、各研究分担者の研究状況、内外の研究動向、今後の研究組織構築、等の検討を行った。第2回は、広く全国の研究者に参加を呼掛け、東京大学で公開研究会として開催した。約60人の出席があり、この分野の急激な発展が示された。補助金のほとんどはこれら研究会出席の研究分担者および論文発表者への旅費および会議費に当てられた。 これらの研究会で明らかにされた主要な研究結果は、以下の通りである。 1.複数のグループでC_<60>単結晶合成に成功し、今後の詳細な物性研究の足がかりが得られた。さらに単結晶による結晶構造の詳が明らかにされた。 2.C_<70>結晶については高圧力下での結晶構造変化の様子を明かにし、その相図を決定した。 3.超伝導については、C_<60>アルカリ化合物における超伝導転移点が電子状態密度の極めて単純な関係で表せることを種々の実験から明かにし、超伝導機構解明に重要な寄与をした。 4.C_<60>結晶及びアルカリ化合物の電子的性質を明らかにすると同時に、その酸素による影響が極めて重要であることを電気伝導度等から明らかにした。 5.NMR研究からC_<60>およびC_<70>結晶における分子の回転に関するダイナミックな性質を明らかにした。
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