研究概要 |
衛星を利用して宇宙から観測されるデータを用いて,グローバルな地球環境を種々の変動を学術的な見地から解明し,地球を一つのシステムとして捉え,観測及び解析を続けながら,地球システムのモデル化及び予測システムを構築することが必要であるとの見地から,重点領域研究として研究を推進するための組織と研究計画を検討した。衛星観測データの地球システム科学への有効利用は,大学における十分な基礎研究に基いて初めて可能となる。更に,地球をシステムとして捉え,学術的に解明することは,先端科学技術国として我国に期待されている学術的貢献を果たすこるができ,大きな効果が期待される。検討会は,9月7日(月),10月14日(水),12月7日(月),12月18日(金),1月8日(金)1月21日(木)に開いた。研究項目の提案,研究項目の概略の検討,提出された具体案の検討を行った。より良い案を作るために,忌憚のない意見の交換を行い,再検討された案が提出されると全員に通知し,意見を求めるという過程を繰返し,意志の疎通を計った。又,申請書を纏めるぎりぎり迄,頻繁に意見を交換した。方向としては,衛星を用いた地球環境の研究の基盤整備を行い,併せてその利用を推進することになった。基盤整備の対象としたは,地球環境の研究に不可欠な衛星であって,学術研究側で自由に使える衛星で,我国の体制が遅れている衛星(NOAA,SeaWiFS,GMS)を対象とし,これらの衛星を利用する研究課題を選定した。選定した研究課題は,研究項目A 地球環境衛星情報システムの構築,研究項目B 衛星による植生・土地利用・自然環境の変動解明と変化予測,研究項目C 海洋の表層循環場の生物過程,研究項目D 大気・陸域・海洋相互作用研究のための衛星リモートセンシングの4項目で,それに適任の研究代表者を選定した。
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