研究課題/領域番号 |
04353006
|
研究種目 |
総合研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
金属材料
|
研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
橋本 功二 東北大学, 金属材料研究所, 教授 (70005859)
|
研究分担者 |
石川 達雄 北海道大学, 工学部, 教授 (10001158)
吉田 郷弘 京都大学, 工学部, 教授 (00025933)
林 安徳 九州大学, 工学部, 教授 (80010940)
柴田 俊夫 大阪大学, 工学部, 教授 (90001205)
山川 宏二 大阪府立大学, 工学部, 教授 (00026189)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
配分額 *注記 |
2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1992年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
|
キーワード | グリーンマテリアル / 窒素酸化物分解 / フロン分解 / 二酸素炭焼リサイクル / 琉黄酸化物除去 / 耐環境材料 |
研究概要 |
本年度に2度のシンポジウムを開き、研究代表者および研究分担者がそれぞれ行っている有害ガス捕捉・無害化変換材料に関する研究および調査結果について、情報交換・討論を行なった。耐フッ化水素酸材料、フロン分解用材料、窒素酸化物分解用材料、二酸素炭変換用材料などに関する研究の進展状況について発表・討論を行ない、Cr-Ni-P耐フッ化水素酸合金、フロン分解用Ni-Cr-Zr合金、窒素酸化物分解用Cu-CやCo-Zr-Pd合金さらに二酸化炭素の炭化水素への変換用アモルファスNi-Zr合金やRh/Nb_2O_5触媒など、さらに特性の優れた材料が見いだされ、その優れた特性の発現機構および特性改善因子についての研究結果についても討論を行なった。また、従来の材料のフッ化物イオンを含む環境における耐食性に関する研究はほとんど行われていないので、その基礎データの蓄積も行なった。この2度のシンポジウムでは外部研究者の意見も積極的に取り入れるために、大学および企業において関連した研究を行なっている研究者に、有害ガス捕捉・無害化変換システムの経済性や実際のCO_2やSOx環境で現在用いられている材料の問題点について講演して戴き、この研究の今後の方向性について意見交換した。 化石燃料の燃焼により大量に発生する二酸化炭素を吸収、変換、再利用する技術の確立は今後ますます重要性が増してくると考えられ、また、この技術の確立はエネルギー問題の解決にもつながる。研究代表者の試算では、地球上の砂漠の面積の1%弱を使って太陽電池発電をし、この電力で海水電解を行なって水素を生成し、これと回収して液体CO_2タンカーで運んできた二酸化炭素からメタンを生成し、これを液化してタンカーで送り返すというCO_2リサイクルで現在の世界中のエネルギーをまかなうことができる。このCO_2リサイクルのための海水電解用電極材料および液体CO_2タンカー用圧力容器材料の研究をこれまでの研究に加えて行い、研究主題を"グリーンマテリアル"に改めて、さらに重点領域研究へと発展させることが話し合われた。
|