研究課題/領域番号 |
04353014
|
研究種目 |
総合研究(B)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 北海道大学 |
研究代表者 |
米光 宰 北海道大学, 薬学部, 教授 (60001038)
|
研究分担者 |
中井 武 東京工業大学, 工学部, 教授 (90016717)
富岡 清 大阪大学, 産業科学研究所, 教授 (50114575)
林 民生 北海道大学, 触媒センター, 教授 (00093295)
山本 尚 名古屋大学, 工学部, 教授 (10135311)
古賀 憲司 東京大学, 薬学部, 教授 (10012600)
|
研究期間 (年度) |
1992
|
研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
|
キーワード | キラル分子 / 不斉合成 / 典型金属系触媒 / 遷移金属系触媒 / 不斉空間 / 不斉全合成 / 精密有機化学 |
研究概要 |
光学活性キラル分子を触媒的に合成することは生体だけができることと考えられてきたが、近年急速に進歩しつつある触媒的不斉合成研究は、酵素反応に迫り、それを越える一般性の高い光学活性キラル分子生成反応の化学的創成として現代精密有機合成化学の中でも最もチャレンジングな研究領域となっている。本研究は、炭素ー炭素結合反応を中心に不斉発現原理の有機化学的追求を通じて、新しい触媒的不斉合成反応の創造と光学活性キラル分子の選択的合成を行ない、この研究領域における我国の優位性を不動のものとすると共に、21世紀の新医薬、新機能材料開発につながりうる基礎研究に貢献し、さらに重点領域研究として飛躍的発展をはかるものである。 本研究では、重点領域研究により「キラル分子の不斉合成」研究が円滑に推進され期待される成果を上げるための研究組織をいかに作るかを中心に議論、検討を重ね、以上の結論をうるに至った。「不斉合成」研究は次の4つの主要項目を設けて行う。1)不斉空間の構築。有機合成反応の中にどのような不斉空間を導入、構築するか。2)典型金属系触媒的不斉合成。ルイス酸、ルイス塩基として機能しうる特性を利用した多くの触媒反応の不斉化をはかる。3)遷移金属系触媒的不斉合成。遷移金属元素上の電子の授受などを基盤とした新しい不斉反応を開発する。4)キラル分子の不斉全合成。以上の成果をふまえて、複雑な構造を有する天然物等のキラル分子の不斉合成を行ない、21世紀の新医薬開発のための有機合成的基盤を作り上げる。 これらの研究成果は、互に開陳、検討、討議を重ね、新しい研究へと展開すると共に、内外の学会、シンポジウム等に発表する。
|