研究課題/領域番号 |
04354015
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研究種目 |
総合研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
藤正 巖 東京大学, 先端科学技術研究センター, 教授 (30010028)
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研究分担者 |
松岡 瑛 兵庫医科大学, 教授 (10068421)
三木 吉治 愛媛大学, 医学部, 教授 (30028336)
伊藤 正 日本医科大学, 助教授 (80089672)
蟹江 良一 名古屋市立大学, 医学部, 助教授 (80080000)
満渕 邦彦 東京大学, 先端科学技術研究センター, 助教授 (50192349)
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研究期間 (年度) |
1992
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研究課題ステータス |
完了 (1992年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1992年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
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キーワード | 非侵襲生理機能画像診断法 / サーモグラフィ / デルマトーム(皮節) / サーマトーム / バスキュラーテリトリー / マイオトーム / 取扱い基準 / 診断基準 |
研究概要 |
臨床医学に於て使用領域が拡大されつつある、非侵襲の生理機能画像診断法の一つであるサーモグラフィ(温熱分布画像)法については、その有用性が認められているが、臨床サーモロジストがどのようにサーモグラフィ検査を実施すべきかという取扱い基準、得られた温度分布画像をどのように処理・評価し、診断に結びつけていくかに関しては、まだ検討を必要としている。本研究においては、研究分担者のもとに各領域の疾患系ごとにワーキンググループを作成し、数回の検討会を開催し、上記の問題点に関する討論会を行なった。検討事項の具体的内容は、1)脈管疾患系・神経筋骨格疾患系・皮膚疾患系・東洋医学系・乳房疾患系などの各臨床分野において、現在理解されている病態理に基づいて温度分布異常をどのように評価し、どのように診断基準を作成すべきかについての検討、および、これらに関する現在の知見の集大成、2)逆に、さらに進んだ診断基準の作成のためにはどのような生理・病理学的解明を行なっていく必要があるかという点に関しての検討、すなわち、現在の診断の根拠となっている、体表温度の生理学的表現である、神経皮節(デルマトーム)と体表温度分布(サーマトーム)との関係、動脈の潅流分布(バスキュラーテリトリー)と体表温度分布との関係、筋肉の血流・熱産生支配(マイオトーム)と体表温度分布との関係など、生体のどのような系のどのような病態生理がどのように体表温度分布に影響を及ぼすかに関する検討、3)異常を定量的に評価するためにはどのような画像処理法・データ処理法が要求されるかに関する検討、の3点であり、これらの点に関する現時点のまとめとして「生体温熱画像撮影及び診断のガイドライン」および報告書の作成を行なった。
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