研究課題/領域番号 |
04401013
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
考古学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
小松 和彦 大阪大学, 文学部, 助教授 (90111781)
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研究分担者 |
平 雅行 (平 雅之) 大阪大学, 文学部, 助教授 (10171399)
東野 治之 大阪大学, 文学部, 教授 (80000496)
杉井 健 大阪大学, 文学部, 助手 (90263178)
福永 伸哉 大阪大学, 文学部, 助教授 (50189958)
都出 比呂志 大阪大学, 文学部, 教授 (90025065)
長山 泰孝 大阪大学, 教養部, 教授 (50029617)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
14,800千円 (直接経費: 14,800千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1992年度: 9,400千円 (直接経費: 9,400千円)
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キーワード | 葬制 / 宗教 / 仏教 / 埋葬施設 / 葬送習俗 / 死霊観 / 他界観 / 古墳 |
研究概要 |
本研究は、平成4年度から3年間にわたり、古代葬制の実態と、その背後にある宗教的観念、仏教寺院との関わりなどについて、検討を進めてきた。 具体的作業としては、考古学分野では、葬制解明のうえで重要となる古墳の発掘調査を実施し、人類学分野では、葬送儀礼解明のための野外調査を実施するとともに、民族資料の収集を実施した。また、文献史学分野では、古代と中世の葬送資料の収集と分析の作業を行なった。 これらの分野別の成果は、研究会などにおいて、随時、共同討論し、最終年度である平成6年度において、以下のようにまとめることができた。以下、分野別に成果の概要について記述する。 (1)考古学分野では、平成5年と6年に実施した長岡京市井内車塚古墳の発掘資料の整理と分析を行い、発掘報告書を作成した。このなかで、古墳時代後期の葬制の研究に重要な知見が得られた。また、このほか研究分担者の個人研究として、古代葬制と政治関係について多面的に解明する成果が得られた。 (2)人類学分野では、葬制に関する民族資料の収集を行なうとともに、葬制に関する文献資料の探索を進めた。さらにこれと並行して、各地で野外調査を実施したが、そのうち、四国山地の葬送儀礼について具体的な成果をまとめた。 (3)文献史学分野では、古代・中世の文献資料にあらわれた葬制の実例について、集成的研究を進め、葬制と社会、政治、宗教との関わりを追求した。具体的には、古代については、法隆寺献物帳の命過幡の銘文の分析から、古代葬制の重要な一面を解明する成果をまとめ、また、中世については、鎌倉幕府の祈祷政策と葬制との関わりを解明した。
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