研究課題/領域番号 |
04401019
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
人文地理学
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
応地 利明 (應地 利明) 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (60024212)
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研究分担者 |
金田 章裕 京都大学, 文学部, 教授 (60093233)
山田 誠 京都大学, 総合人間学部, 教授 (70086172)
足利 健亮 京都大学, 大学院・人間環境学研究科, 教授 (90026823)
成田 孝三 京都大学, 文学部, 教授 (10047037)
高谷 好一 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (90027582)
山崎 孝史 京都大学, 文学部, 助手 (10230400)
青木 伸好 京都大学, 人間環境学研究科, 教授 (30067631)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
10,200千円 (直接経費: 10,200千円)
1994年度: 2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 2,700千円 (直接経費: 2,700千円)
1992年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
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キーワード | 地域比較 / 空間認識 / 空間の絶対主義 / 空間の相対主義 / 歴史生態基盤 / 世界単位 / 間主観性 / リ-ジョナリズム / 現象学的立場 / 地誌研究 / 地域研究 / 地域像 / 学際研究 / 方法 / 人文地理学 / 自然科学 / 生態環境 / 地域構成要素 / 比較 / 地域 / 言語学 / 重層的諸単位 / 準拠枠 / 景観 / 文化領域 |
研究概要 |
本研究の申請に際し、研究目的として、地域比較の方法論と比較基準の明確化の必要性を強調した。研究は、この両点に焦点をあわせてなされ、つぎの諸成果を得た。まず方法論については、地域比較と密接にかかわる空間認識の問題を認識論のレベルで整理することを試みた。その結果、地理学研究における空間認識の諸形式を4つに整理できることを示した。すなわち「現象学的立場」、「空間の絶対主義」、「空間の相対主義」および「主体と事象との関係性への還元」である。そしてその各々における地域比較の方法論的特質について解明した。 地域比較の方法論レベルでの現下の大きな課題の1つは、歴史生態基盤と地域形成との関係の解明である。地域形成を居住者にとって共通する世界観すなわち間主観性の成立とすると、この観点から世界をいかに認識しうるかが問題となる。世界観の共有範域は「世界単位」として概念化すると、「世界単位」成立における歴史生態基盤の役割解明がつぎの問題となる。歴史生態基盤と間主観性の複合体としての「世界単位」を地表においてどのように画定しうるかに研究した。 地域比較の方法を具体的に体現するものとして、地域間比較というアプローチを提起し、南アジアに事例を求めて研究した。西アジア・アフリカ・中国と比較した上で、地域統一体としてのヒンドゥ=インドの析出基盤をカーストのもつ「分節し統合」する機能に求めて究明した。また中国世界との比較において、「インド中原」論を、またアフリカ・ヨーロッパとの比較においてデカンのミレット農耕の特質を論じた。 地域比較と深くかかわるテーマに、リ-ジョナリズムの問題がある。アメリカ合衆国におけるリ-ジョナリズムの生成・発展過程について研究し、それと地域形成の問題について論じた。以上の諸成果については、次頁以下に掲載する。
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