研究課題/領域番号 |
04402017
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
応用物性
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
財満 鎭明 名古屋大学, 工学部, 助教授 (70158947)
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研究分担者 |
岩野 博隆 名古屋大学, 工学部, 助手 (50252268)
安田 幸夫 名古屋大学, 工学部, 教授 (60126951)
小出 康夫 名古屋大学, 工学部, 助手 (70195650)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
25,300千円 (直接経費: 25,300千円)
1993年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
1992年度: 23,500千円 (直接経費: 23,500千円)
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キーワード | 表面泳動 / 動的素過程 / RHEED振動 / エピタキシャル成長 / 表面反応 / 時間分解測定 |
研究概要 |
半導体エピタキシャル成長における固相-気相界面反応の動的素過程を"捉え"かつ"制御"することは、原子尺度で制御された積層構造を実現する上で不可欠の題題である。本研究では、反応種の表面泳動に加えて、Ge/Si系における原子の表面偏析過程について調べ、偏析を制御する方法を明らかにした。 Ar^+レーザ光の照射が成長過程に及ぼす影響を、ガスソースMBEを用いたSi/SiおよびGe/Siエピタキシャル成長に対して明らかにした。Ar^+レーザ光はほとんど気相中の分子を励起しないため、表面励起による成長過程の変化を捉えることができる。光照射により観測された特徴的な実験結果は、成長速度の促進とRHEED強度振動の消失が起こる成長温度の低下が見られた点である。光照射による成長速度の促進は、本実験条件では、約0.1MLの表面吸着水素が光脱離し、反応種の吸着サイトが増加するためであると考えられる。また、同時にRHEED強度振動の時間的減衰が観測され、吸着水素の光脱離により反応種の表面泳動が促進されたと考えられる。さらに、RHEED強度振動がより低基板温度で消失することも、反応種の表面泳動の促進によるステップ前進モード成長の促進として解釈できる。 Si基板上にGe膜を1〜6層成長させ、さらにその上にSi膜をエピタキシャル成長させた場合について、表面の偏析過程を調べた。その結果、ガスソースMBEの成長条件を最適化することで、減衰長を固体ソースMBEの場合の1/2〜1/8に低下させることができた。偏析機構は固体ソースMBEの場合と同様のTwo-site exchange modelで説明できるが、ガスソースMBEでは水素原子が成長表面の未結合手を終端することで、見かけ上の偏析による自由エネルギー変化を小さくしていると考えられる。 以上の結果より、反応種の表面泳動や表面偏析などの動的な表面反応過程に水素原子が深く関与しており、またその過程の制御の可能性を明らかにした。
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