研究課題/領域番号 |
04403009
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
天然物有機化学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山田 靜之 (山田 静之) 名古屋大学, 理学部, 教授 (90022540)
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研究分担者 |
木越 英夫 名古屋大学, 理学部, 助手 (90169839)
小鹿 一 名古屋大学, 理学部, 助手 (50152492)
丹羽 治樹 名古屋大学, 理学部, 助教授 (20135297)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
36,600千円 (直接経費: 36,600千円)
1994年度: 1,400千円 (直接経費: 1,400千円)
1993年度: 4,400千円 (直接経費: 4,400千円)
1992年度: 30,800千円 (直接経費: 30,800千円)
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キーワード | 抗腫瘍性物質 / 細胞毒性物質 / エナンチオ選択的合成 / 海洋軟体動物 / わらび発癌物質 / DNA損傷 / 海産抗腫瘍性物質 / 海産細胞毒性物質 / 構造活性相関 / 合成 / わらび究極発癌物質 / DNA切断 / 全合成 / 絶対立体構造 / 全合成研究 / 求電子活性物質 / DNAアルキル化 |
研究概要 |
1.天然抗腫瘍性物質. 海洋動物アメフラシの超微量成分として筆者らが単離した強力な抗腫瘍性物質アプリロニンAについてNMRスペクトルと有機合成化学的方法に基づき17個の不斉中心を有する本物質の全絶対立体構造を決定した。ついで、アプリロニンAのエナンチオ選択的合成を達成し、本物質の量的供給へ道を拓いた。さらに、アメフラシから類縁物質アプリロニンBCを単離し、構造を決定し、トリメチルセリン部がアプリロニン類の細胞毒性発現に重要な役割を果たしていることを明らかにした。 2.天然細胞毒性物質. 海洋動物タツナミガイから超微量成分として新しい細胞毒性物質を単離し、構造を決定した:ドラスタチンC,D,E,ドリキュライド.ドリキュライドに関しては合成による量的供給が可能となり、動物実験により本物質が抗腫瘍性を有することが明らかになった。 3.天然発癌物質および関連物質. 植物わらびの発癌物質プタキロサイドから化学的に誘導される求電子活性物質とDNAとの反応を解析し、わらび発癌物質によるDNA損傷の分子機構を有機化学レベルで解明した。また、天然求電子活性物質を規範として構造を単純化した人工求電子活性物質を合成し、この人工物質が天然品と同等のDNA切断活性を有することを示した。
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