研究課題/領域番号 |
04404025
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医化学一般
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
村松 正實 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10035454)
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研究分担者 |
牧野 泰孝 千葉大学, 理学部, 助手 (20240989)
田村 隆明 千葉大学, 理学部, 教授 (30112692)
鈴木 利哉 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (90216416)
山本 一男 埼玉医科大学, 医学部, 助手 (70255123)
禾 泰壽 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (60101937)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
24,000千円 (直接経費: 24,000千円)
1993年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
1992年度: 16,000千円 (直接経費: 16,000千円)
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キーワード | rDNA / RNAポリメラーゼ / UBF / 転写制御 / FM3A / MH134 / RPA40 / PAF53 / RNAポリメラーゼI(PolI) / 転写因子 / PIN / ERCC3 / ペレット転写法 / RNAポリメラーゼI / 核小体 / HMG-box / NLS / 酸性ドメイン |
研究概要 |
この3年の研究期間に主として以下の3つの方向に大きな成果が得られた。 1.マウスUBF(mUBF)の核小体局在化機構の解明と、mUBF遺伝子の転写調節領域の解析。 mUBFが核小体に濃縮される機構を、mUBFの各種ドメイン欠損変異体を作って調べた所、mUBFはHMGbo×4の中にある核移行シグナルによって核に入った後、HMGbo×1と酸性ドメインによるrDNAおよびTFID/SL1への強い親和性によって核小体に集積することが明らかとなった。一方mUBF遺伝子の上流欠失体を作成してCATアッセイすることにより、この遺伝子がSP1結合サイトを複数個持つhouse keeping遺伝子様の制御領域を持つことがわかった。 2.増殖が抑制された細胞中のRNAポリメラーゼI阻害因子(PIN)の固定。 血清除去又は増殖後静止期に入ったFM3Aマウス乳癌細胞の抽出液中にrDNAの転写を特異的に阻害する因子を見出し、これをPINと名付けた。これは転写開始複合体形成後のRNAポリメラーゼI(PolI)の発進を阻害するらしい。 3.マウスPolIのサブユニット構造の解明と、RPA40サブユニットおよびPolI結合因子PAF53のクローニング。 新しいPolI精製法を開発し、マウスMH134細胞より高度に精製した所、2つの大サブユニットと12個程の小サブユニットから成ることがわかった。これは酵母のそれとよく一致し、PolIが進化上極めてよく保存されている事を示した。又、PolIに結合する分子量53KDの蛋白質(PAF53)をクローン化し、これがPolIおよびUBFと結合してrDNAの特異的転写を促進することを証明した。
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