研究課題/領域番号 |
04404028
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態医化学
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研究機関 | 信州大学 |
研究代表者 |
橋本 隆 信州大学, 医学部, 教授 (80009935)
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研究分担者 |
古田 秀一 信州大学, 医学部, 助手 (80126705)
宮沢 昌子 信州大学, 医学部, 助手 (20020745)
青山 俊文 信州大学, 医学部, 助教授 (50231105)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1992年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
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キーワード | ミトコンドリア / 脂肪酸酸化系新酵素 / 酵素欠損 |
研究概要 |
1.極長鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症 本疾患を初めて見いだし、現在まで12例を確認した。この疾患の病因はヘテロで、患者由来の培養線維芽細胞の検索で酵素タンパク質がほとんど検出できない症例とごく僅か存在する症例があった。ノーザンブロット解析によるmRNA検索でも症例間でその存在量とサイズに違いが認められた。RT-PCR法による構造解析を開始し、同一部位の欠損が認められるものが2例、1コドン欠失1例を確認した。本酵素発見以前に長鎖アシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症が疑われた症例は殆どが本疾患であること、日本人症例2例を確認したことは特記すべきことと思われる。なお、本疾患は他の多くのミトコンドリア脂肪酸酸化異常と類似した症状を示すが、特徴的な症状として拡張型心筋症が挙げられる可能性が示された。 3.3頭酵素欠損症 従来長鎖3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ欠損症とされてきた疾患はエノイル-CoAヒトラターゼ/3-ヒドロキシアシル-CoAデヒドロゲナーゼ/3-ケトアシル-CoAチオラーゼ3頭酵素欠損症であること、本疾患は酵素タンパク質が存在し、デヒドロゲナーゼ活性のみの低下を認めるものと酵素タンパク質はごく僅かしか検出されず3つの活性とも低下しているものの2つに大別されることを認めた。なお、遺伝子異常解析の結果、現在まで3つのタイプの異常を確認した。
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