研究課題/領域番号 |
04404034
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
免疫学
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研究機関 | 大阪大学 |
研究代表者 |
谷口 維紹 大阪大学, 細胞生体工学センター, 教授 (50133616)
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研究分担者 |
原田 久士 大阪大学, 細胞生体工学センター, 助手 (10222233)
田中 信之 大阪大学, 細胞生体工学センター, 講師 (80222115)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
31,000千円 (直接経費: 31,000千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1993年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1992年度: 23,000千円 (直接経費: 23,000千円)
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キーワード | 白血病 / MDS / アポトーシス / IRF-1 / 癌抑制遺伝子 / IL-2シグナル伝達 / IL-2受容体 / Syk チロシンキナーゼ / Jak-ファミリーチロシンキナーゼ / IRE-1 / Sykチロシンキナーゼ / Jak-ファミリーケロシンキナーゼ / チロシンキナーゼ / インターフェロン / IRF-2 / 遺伝子ノックアウトマウス / 誘導型NO合成酵素 / 転写因子 / IRF / 細胞増殖 / 癌化 / 5q欠損 |
研究概要 |
インターフェロン系の転写制御因子IRF-1欠損マウスの胎性線維芽細胞を用い、活性型Ha-ras遺伝子を発現すると細胞が癌化することを見い出し、IRF-1が癌抑制遺伝子として機能することを明確にした。さらにHa-ras遺伝子によって誘導されるアポトーシスがIRF-1欠損線維芽細胞では見られないことを明かにした。すなわちIRF-1が癌遺伝子による細胞の癌化とアポトーシスを決定する因子であることが強く示唆された。一方、ヒトIRF-1遺伝子が白血病、骨髄異形成症候群(MDS)で頻繁にみられる5q欠損において重要な遺伝子である結果を得ていたが、更にヒトIRF-1にはalternative splicingによるDNA結合領域欠失異体が存在すること、MDSあるいはMDSから白血病へ移行した患者の骨髄や末梢単核球細胞を調べると約20%において正常mRNAがほとんど検出されない事を見いだした。このIRF-1変異体には癌抑制活性がないことからIRF-1の新たな不活性化機構が類推された。 一方、非受容体型チロシンキナーゼ(PTK)Syk PTKが、IL-2によるc-myc遺伝子の誘導並びに細胞増殖に必須の領域であるIL-2受容体(IL-2R)β鎖の細胞内"serine-rich"領域と会合し、活性化される事を明らかとした。更にSyk PTKに加え、最近新たに同定されたJak-ファミリーPTKs、Jak1およびJak3がL-2刺激により速やかに活性化されること、Jak1、Jak3がそれぞれIL-2Rβ鎖、IL-2Rγ鎖のIL-2シグナル伝達に必須の細胞内領域と選択的に会合していることを明らかとした。また、機能的IL-2R、およびJak1を発現しているNIH3T3線維芽細胞にJak3を遺伝子導入により発現させによりることによりこの細胞がIL-2に応答して細胞周期がG_1期からS期へと進展することを明らかとした。
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