研究課題/領域番号 |
04404039
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
内科学一般
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
太田 善介 岡山大学, 医学部, 教授 (90032870)
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研究分担者 |
四方 賢一 岡山大学, 医学部, 助手 (00243452)
柏原 直樹 岡山大学, 医学部, 助手 (10233701)
池田 修二 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (10212771)
小倉 俊郎 岡山大学, 医学部附属病院, 助手 (80214097)
槇野 博史 (槙野 博史) 岡山大学, 医学部, 助手 (50165685)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
1994年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1992年度: 14,000千円 (直接経費: 14,000千円)
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キーワード | 腎臓 / 糸球体基底膜 / 微細構造 / 電子顕微鏡 / 細胞外マトリックス / インテグリン / 遺伝子 / メサンギウム / 基底膜 / ネフローゼ症候群 / 接着分子 / タンパク尿 / Tissue negative staining / ネフローゼトンネル / 糖尿病性腎炎 / Tissue Negative Staining / コラーゲン |
研究概要 |
正常ヒト腎組織及び糖尿病性腎症、膜性腎症によりネフローゼ症候群を呈する患者の腎組織を太田が確立した、tissue negative staining methodを用いて検討した。正常腎糸球体では細線維によって構成される微細な網目構造が観察され、網目は直径2-3nmの小孔であった。ネフローゼ患者のGBMでは、この微細な網目構造が拡大し、血管腔から尿路腔へ貫通する直径20-100nmのトンネル様構造が認められた。このトンネル様構造の直径がアルブミン分子の直径よりはるかに大きいことから、血清中の蛋白分子がトンネル様構造物を通過して尿路腔へ逸脱することが、ネフローゼ症候群における蛋白尿の成因と考えられた。 さらに、高分解能走査電顕、超高圧電顕を用いて、分離精製したGMB及びdetergent処理後の糸球体を観察し免疫電顕を施すことにより、GMBは主としてIV型コラーゲンによって構成される3次元的網目構造を持つことが証明された。 各種の糸球体腎炎患者の糸球体におけるインテグリンの発現を免疫組織学的に検討したところ、IgA腎症、膜性増殖性糸球体腎炎、ループス腎炎の糸球体ではβ1インテグリン、ビトロネクチンレセプターの発現が増加していることが明らかとなった。またインテグリンのリガンドである、fibronectin,vitronectin,typeIVcollagenも増加しており、インテグリンはメサンギウム増殖性腎炎の進展に重要な役割を果たしていると考えられた。
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