研究課題/領域番号 |
04404056
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研究種目 |
一般研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
胸部外科学
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研究機関 | 埼玉医科大学 |
研究代表者 |
尾本 良三 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (80112647)
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研究分担者 |
中島 眞人 慶応義塾大学, 理工学部, 教授 (20051766)
松村 誠 埼玉医科大学, 医学部, 講師 (40190508)
許 俊鋭 埼玉医科大学, 医学部, 助教授 (30153232)
横手 祐二 埼玉医科大学, 医学部, 教授 (10118656)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1994年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1993年度: 3,000千円 (直接経費: 3,000千円)
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キーワード | 経食道心エコー図法 / 3次元再構築 / 3次元動画構築 / 経食道プローブ / 引き抜き法 / rotary法 / 血管内・心腔内エコー / 画像再構築アルゴリズム / 3次元重画構築 |
研究概要 |
初年度:経食道心エコー図(TEE)用プローブを用い、用手引き抜き法で2mm間隔、50断面のオリジナルデータを取り込み、内面認識のアルゴリズムとしてニューラルネットワークを採用して、充分に実用的な3次元動画(4次元)システムを完成した。特に解離性大動脈瘤と僧帽弁逸脱の3次元動画は心臓外科手術の遂行にぜひ必要で詳細な3次元情報を与えた。 2年度:データ処理時間の短縮をはかり、完成度の高い3次元再構築システムに改良した。マウスピース型のエンコーダを作成し、スキャンニングの半自動化を実現し、アルゴリズムの更なる改良によって3次元動画の映像画質は向上し、14例中8例で良好であった。画質不良の原因は、トランスジューサ-と食道粘膜の接触不良によるデータの欠落であった。 3年度:TEEトランスジューサ-を回転させるマルチプレーン法によってデータを取り込む方法(rotary method)を採用した。又、血管内・心腔内エコーの3次元動画を再構築をするスキャナーを作成した。rotary methodの方が食道粘膜とトランスジューサ-の接触が良好で3次元動画再構築に有利であることが確かめられた。臨床応用における実績では、(1)TEEの3次元動画再構築は心臓外科的立場から手術をガイドする点で充分の臨床的有用性が特に胸部大動脈瘤、僧帽弁・大動脈弁疾患において認められた。(2)血管内・心腔内エコーの3次元動画は、特に大動脈内腔病変、心房中隔欠損、心室中隔欠損の映像化において臨床的有用性が認められた。(3)現在の再構築時間は約2時間であるが、これを数分程度に短縮することは技術的に可能である。処理時間が短縮されるならばこの方法が手術室内で使用する心臓外科手術ガイドの新しい方法となることが強く示唆された。又、本法は単なる診断技術ではなく、手術術式をあらかじめ3次元動画のスクリーンの上でテスト(シミュレーション手術)をすることが可能となることが示唆された。
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