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関節拘縮の病態と治療に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 04404059
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 整形外科学
研究機関東京大学

研究代表者

織田 弘美  東京大学, 医学部(病), 講師 (60101698)

研究分担者 西川 卓治  東京大学, 医学部(病), 助手 (80282664)
菅原 秀樹  東京大学, 医学部(病), 助手 (60241999)
中村 耕三  東京大学, 医学部(病), 助教授 (60126133)
落合 直之  筑波大学, 医学部, 助教授 (30134563)
黒川 高秀  東京大学, 医学部(病), 教授 (90010298)
岡崎 裕司  東京大学, 医学部(病), 医員
福井 尚志  東京大学, 医学部(病), 医員
酒井 宏哉  東京大学, 医学部(病), 助手 (40205711)
佐々木 哲也  東京大学, 医学部(病), 医員
研究期間 (年度) 1992 – 1994
研究課題ステータス 完了 (1994年度)
配分額 *注記
19,000千円 (直接経費: 19,000千円)
1994年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1993年度: 5,000千円 (直接経費: 5,000千円)
1992年度: 9,000千円 (直接経費: 9,000千円)
キーワード関節拘縮 / 動物モデル / 病態 / 治療 / I型コラーゲン / III型コラーゲン / IL-1 / ミオシンヘビーチェーン / ヒアルロン酸 / インサイツ-ハイブリダイゼーション / 細胞間基質 / インターロイキン1 / ミオシン / イン・サイツー・ハイブリダイゼーション / 創外固定 / 抗コラーゲン抗体 / 抗エラスチン抗体
研究概要

関節拘縮は罹患関節に機能障害を遺す重要な病状であるが、その治療は経験に基づいており、科学的根拠に乏しい。その大きな理由の一つは、ヒトの関節拘縮に類似する適切な動物モデルが存在しないからである。再現性のある関節拘縮動物モデルを作成して関節周囲組織に起こる変化を観察することにより拘縮の病態を明らかにし、拘縮の予防や治療に応用できる方法を見いだすことを目的に本研究を行った。
動物モデルとしては家兎の膝関節を創外固定する関節拘縮モデルを開発し、このモデルを用いて実験を行った。この結果、拘縮に伴う関節周囲組織の変化はかつて報告されていたような線維性結合組織の増殖による癒着ではなく、関節を構成する周囲軟部組織の結合織成分の増加によるものであることが明らかになった。
ヒトの拘縮の病態を明らかにするために、進行性に関節拘縮をきたす疾患である強直性脊椎炎患者の人工股関節手術時に得られた関節周囲軟部組織を分析した。その結果、臨床的にはほとんど可動域のない高度の拘縮を呈していたにもかかわらず、非可逆的変化は存在せず、拘縮モデルの結果と同様に結合織の主成分であるコラーゲンやエラスチンの増生を示した。
以上の結果から二次性炎症を生じさせない範囲の可動域訓練が有効と判断し、人工膝関節手術後の患者に対して早期の自動可動域訓練を導入し、以前から行なっていた持続的他動運動訓練装置を用いた方法と比較することによりその効果を判定した。その結果、早期の自動可動域訓練は人工膝関節手術後の可動域獲得に有効であることが明らかになった。
本研究によって関節拘縮の病態は可逆性であり、自動的に可動域訓練を行なわせることが治療上有効であることが明らかになった。

報告書

(4件)
  • 1994 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1993 実績報告書
  • 1992 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] 中川匠 他: "強直性脊椎炎における股関節包の病理組織学的・生科学的検討" 臨床リウマチ. 6. 10-13 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 西川卓治 他: "人工膝関節全置換術後の自動可動域訓練の効果" 運動療法と理学療法. 9. 42-45 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Nakagawa et al.: "Histological and Biochemical Analysis of Hip Joint Capsule with Ankylosing Spondylitis. (in Japanese)" Clinical Rheumotology and Related Researd. 6. 10-13 (1994)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] T.Nishikawa et al.: "The Effect of Active Range of Motion Exercise after Total Knee Arthroplasty. (in Japanese)" The Journal of Physical Medicine. 9. 42-45 (1998)

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
    • 関連する報告書
      1994 研究成果報告書概要
  • [文献書誌] 佐藤正幸.織田弘美: "イプリフラボン、ビタミンD_3およびコラーゲンが培養骨芽細胞の機能に与える影響" 骨・関節・靱帯. 7. 1157-1163 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 茂呂徹・織田弘美 他: "高度な胸椎破隔を伴う胸肋鎖骨異常症の1例" 関東整形災害外科学会雑誌. 25. 654-657 (1994)

    • 関連する報告書
      1994 実績報告書
  • [文献書誌] 織田 弘美他: "骨細胞の老化" 整形外科. 43. 1046-1052 (1992)

    • 関連する報告書
      1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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