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画像解析装置を用いた口腔扁平上皮癌における基底膜構成成分の三次元的局在の検討

研究課題

研究課題/領域番号 04404078
研究種目

一般研究(A)

配分区分補助金
研究分野 外科・放射線系歯学
研究機関東京医科大学

研究代表者

内田 安信  東京医科大学, 医学部, 教授 (20074487)

研究分担者 渡辺 裕之  東京医科大学, 医学部, 助手 (00256257)
金子 忠良  東京医科大学, 医学部, 講師 (60201430)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
13,000千円 (直接経費: 13,000千円)
1993年度: 2,000千円 (直接経費: 2,000千円)
1992年度: 11,000千円 (直接経費: 11,000千円)
キーワードフイブロネイチン / 免疫組織化学 / in situ hybridization / 予後 / 高分化型口腔扁平上皮癌 / フィブロネクチン / in sith hybridization / Fibronectin / 口腔扁平上皮癌 / 免疫担当細胞
研究概要

近年、細胞外マトリックスの一つであるフィブロネクチン(FN)は、細胞の接着のみならず細胞の活性化や遊走にも関連していると言われているが癌組織中に存在するFNの由来や意義に関しては、いまだ詳細は不明であり、FNが癌の進展を阻止しているのか否か、その拘わりについては解明されていない。そこで我々は癌組織におけるFNの由来と意義を解明するためにヒト高分化型口腔扁平上皮癌80症例の生検標本におけるFNの発現をFNに対するモノクローナル抗体を用いた免疫染色により検索した後、in situ hybridization法と画像解析装置をもちいて癌組織中においてFN遺伝子を発現している細胞を算出しFN分布パターンとの関係を調査した。これらの結果とT分類(U.I.C.C.1987)および所属リンパ節転移との関係、さらに高分化型口腔扁平上皮癌の予後との関係についても検索を行い以下の結果を得た。
1)FN分布パターンは陰性(N型)、癌実質に発現しているもの(T型)、癌胞巣周囲に膜様に分布しているもの(M型)、癌間質にびまん性に分布しているもの(D型)に分類され、T型、M型は癌実質に、D型は癌間質にFNmRNA発現細胞が多数みられた。癌組織に発現したFNのうちT型、M型は腫瘍細胞が、D型は癌間質成分により産生されていることが判明した。
2)癌実質にFNmRNA発現細胞数の多い症例および癌間質にFNmRNA発現細胞が少ない症例にT3、T4症例が多く、さらに癌実質においてFNmRNAを発現している細胞の多い症例は高率に所属リンパ節転移をきたしていた。
3)D型および癌間質にFNmRNA発現細胞数の多い症例は他の症例に比し5年生存率が高く、癌間質にびまん性に発現したFNは高分化型口腔扁平上皮癌患者の予後に対して有利に作用していることが判明した。

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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