配分額 *注記 |
22,000千円 (直接経費: 22,000千円)
1995年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1994年度: 4,000千円 (直接経費: 4,000千円)
1993年度: 6,000千円 (直接経費: 6,000千円)
1992年度: 8,000千円 (直接経費: 8,000千円)
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研究概要 |
1)Na利尿ペプチド受容体:体液量・循環調節に重要な役割を果しているANP受容体の構造,機能,及び発現調節機構を理解するために,C型受容体の精製から遺伝子構造の決定及び局在部位の同定等を行ってきた。本研究では,哺乳類の受容体に関するこれまでの研究を発展させるとともに,系統樹の上で遠く離れた種間で構造を比較することによって機能上重要な部位を同定し,かつANP受容体の分子進化に関する手掛かりを得るために,ウナギの受容体のcDNAクローニングを行った。まず,グアニレートサイクレース共役型と非共役型の受容体としてそれぞれB型とC型をクローニングし構造を決定した。哺乳類のものと比較して構造上の特徴を明らかにするとともに,RNaseプロテクションアッセイによって組織分布と淡水と海水の適応時における発現量の変化も調べ,これら受容体はウナギの浸透圧適応に重要な役割を果たしていること明らかにした。。この過程で新型受容体を発見し,D型受容体と名付けた。D型は一次構造的にはC型に似ていたが,4量体というサブユニット構造をとる点及び脳に局在している点でC型(2量体)とは大きく異なった。ウシとウナギのC型受容体の分子内及び分子間ジスルフィド結合の位置も決定した。2)エンドセリン受容体:ウシエンドセリン受容体ET-Bの遺伝子を単離し,エクソンの配置や転写開始点を決定した。ノーザン分析の結果,ET-Bは小脳,肺,小腸に多く発現していることが明らかになった。ET-Bに特異的な抗体を用いて,受容体の局在部位を調べたところ,どの組織においても,血管内皮細胞が主要部位であることが明らかになった。特に細い血管が強く染色された。このことはET-Bがエンドセリンのオートクラインないしはパラクライン作用を仲介していることを物語っている。軟骨細胞へ分化する能力をもつ軟骨膜の細胞にA型受容体(ET-A)が存在し増殖・分化に関与していることも明らかにした。さらに,ラットの精細管をとりまく筋様細胞にET-Aが非常に高密度に局在していることを見い出した
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