研究課題/領域番号 |
04451025
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
羽生 義正 広島大学, 教育学部, 教授 (70033545)
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研究分担者 |
森井 康幸 吉備国際大学, 社会学部, 講師 (10174393)
唐川 千秋 広島大学, 教育学部, 助手 (40233994)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,500千円 (直接経費: 2,500千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,700千円 (直接経費: 1,700千円)
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キーワード | 位置習性 / 弁別学習 / 情報理論 / 空間学習 / オープン・フィールド / 不安動因 / 反応抑制 / 計数 / 不確定度 / 位置偏好 / 負刺激回避 / 自動化弁別学習装置 / 計数行動 / 音刺激回数の弁別学習 / スキナー箱 |
研究概要 |
1.相対的多数性弁別に関する研究(羽生分担): (1)自己ペース弁別装置での視覚的数弁別実験のための予備実験として、位置習性の有無と簡単な視覚弁別学習の速度との相関関係を調べる実験を実施した。目的は、通常、位置習性は弁別学習を妨害するとされるが、情報論的には、それは事態の不確定度を減らすので、適当な強さであればむしろ学習を促進する、という仮説を検証することである。その結果、有意な相関は認められなかったが、その兆候が伺えた。 (2)同事態における行動形成期の動物の微視的行動をピアジェのシェ-ム概念で解釈を試みた。 (3)理論的研究として、A.Bainの見解に基づき、数・空間概念の感覚的基礎に関する考察を行った。 2.順序構造と空間学習に関する研究(唐川分担):昨年度の実験でオープン・フィールドでの計数手掛かりの利用は、餌場としたトンネルが内包する機能に依存することが示されたため、本年はその機能の一端を明らかにした。具体的には、トンネル内で餌を与える群と与えない群を設けて、6基のトンネルのうち一つを選択できる能力を比較した結果、2群が同等に少ない試行数で正解トンネルを選択可能になった。なお強化子がなくても素早く空間学習がなされるのは、トンネル自体が避難場所になり、そこへ入ると空間への恐怖が低減されるためと考察された。 3.数刺激の認知-行為変換に関する研究(森井分担): (1)リトラクタブル・レバ-つきのスキナ-箱で、音の提示回数(1音と3音)の弁別訓練を行なった。弁別反応(音の回数に対応したレバ-押し反応を示す)が見られ、実験は一応成功したが、音提示の持続時間の変数の混入が示唆された。 (2)電気ショックが3回提示される間は摂食反応の抑制を求める事態で実験した。その結果、ほぼ3回の電気ショックの終了まで反応の抑制が見られた。この場合は、ショック提示の持続時間の要因は効果をもたなかった。ショック回数を5回まで増やしたが、やはり計数が可能らしいことが分かった。
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