研究課題/領域番号 |
04451026
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
心理学
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研究機関 | 広島大学 |
研究代表者 |
石井 眞治 広島大学, 学校教育学部, 教授 (60112158)
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研究分担者 |
今塩屋 隼男 兵庫教育大学, 学校教育学部, 教授 (30044952)
堀 忠雄 広島大学, 総合科学部, 教授 (10020132)
高橋 超 広島大学, 学校教育学部, 教授 (80033554)
井上 弥 広島大学, 学校教育学部, 助教授 (10201336)
藤原 武弘 広島大学, 総合科学部, 助教授 (20033706)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,400千円 (直接経費: 2,400千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 学級規模 / 教授行動 / 非言語的行動 / 教室規模 |
研究概要 |
学級規模が教師-児童生徒の教育活動に及ぼす効果をみるため2つの実験を行った。研究1では、社会的密度(36人/25人/16人/9人)が教師の生理的反応(心拍)、心理的反応(教えやすさ)、教授行動(声量、板書活動、質問形態)にどのような影響を与えているか検討した。(1)教師の平均心拍数は36>25=16=9であり、活動量には差がないことから、36人学級で授業を担当した教師は低社会的密度での教師よりストレスを多く生起させていることが明らかとなった。(2)25人学級の教師は授業後、9人学級の教師より「張りつめていた」と認知していた。また、36人・25人学級の教師は「どきどきした」と認知していた。(3)9=25人学級の教師は学生に「説明する発言が多く、36人学級の教師は「生徒の活動を促す発言」「指示のための発言」が多かった。教師は社会的密度が高くなると、指導性が弱まることを認知し、それに応じた教授活動を行うことが明らかとなった。 研究2では、社会的密度(40人/20人/10人)が教師の生理的反応、心理的反応、教授行動及び教師-児動の相互作用にどの様な影響を与えているか検討するため、附属小学校の協力を得小学校の児童数を変化させ、実験を行った。(1)教師の平均心拍数は40>20>10であり、高密度での授業は密度での授業より教師にストレスを多く生起させていた。(2)40人学級の教師は9人学級の教師より大きな声を出していた。(3)10人学級の教師は児童に「説明する発言」が多く、40人学級の教師は「生徒の活動を促す発言」「指示のための」発言が多かった。教師は社会的密度が高くなると、指導性が弱まることを認知し、それに応じた教授活動を行うことが明らかとなった。以上の2研究から、36人学級は教師に負担をかける規模であると同時に10人学級は、児童-教師の相活動が乏しくなる学級規模であることが分かった。
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