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社会的認知における自己情報処理システムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 04451030
研究種目

一般研究(B)

配分区分補助金
研究分野 心理学
研究機関帝京大学

研究代表者

末永 俊郎  帝京大学, 文学部, 教授 (80011261)

研究分担者 厳島 行雄  日本大学, 文理学部, 助教授 (20147698)
沼崎 誠  帝京大学, 文学部, 講師 (10228273)
鎌原 雅彦  帝京大学, 文学部, 助教授 (90169805)
研究期間 (年度) 1992 – 1993
研究課題ステータス 完了 (1993年度)
配分額 *注記
3,800千円 (直接経費: 3,800千円)
1993年度: 1,200千円 (直接経費: 1,200千円)
1992年度: 2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
キーワード社会的認知 / 情報処理 / 自己 / 感情 / ムード / 情報収集 / 社会的判断 / 抑うつ / 社会的行動 / 自己関連情報収集
研究概要

自己に関わる情報処理システムを明らかにするために,本研究では次の3つのテーマを中心に研究を行った.
第1のテーマは自己がどのように表象されているかを明らかにすることであった.まず,基礎的研究として,顔のプライミングを取り上げ検討した.次に,抑欝者の自己表象を感情と自己注目との関係で検討した.自己注目が高いとネガティブな感情が持続しやすいことが見いだされた.
第2のテーマは自己に関する知識が,その表象との関連で,どのように収集されるのかを明らかにすることであった.まず,自己に関する表象を測定し自己関連情報収集行動との関係が検討された.現実自己と理想自己の差と未来可能自己の相対的位置が重要な役割を果たすことが示された.次に,抑欝傾向と感情状態が自己関連情報収集行動にどのような影響を与えるかが検討された.抑欝者は抑欝的自己表象を再生産するような自己関連情報収集行動を取りやすい可能性が示唆された.
第3のテーマは,自己表象における感情ノードが社会的判断や社会的行動にどのような影響を及ぼすのかを明らかにすることであった.失敗経験により生じたネガティブな感情が援助行動の「道具性」と「行動意図」の認知にどのような効果を持つかが検討された.結果として,先行失敗自体と同一の場面には匿名性の効果が認められず,失敗を知人に目撃されるかいなかに関わらず,援助の「道具性」と「行動意図」が高まることが示された.
以上のような研究を踏まえ,自己の表象の様態・形成・維持について,感情との関係を中心に,検討された.

報告書

(3件)
  • 1993 実績報告書   研究成果報告書概要
  • 1992 実績報告書

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公開日: 1992-04-01   更新日: 2016-04-21  

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