研究課題/領域番号 |
04451037
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
社会学
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研究機関 | 岡山大学 |
研究代表者 |
藤森 俊輔 岡山大学, 文学部, 教授 (50033022)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1994
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研究課題ステータス |
完了 (1994年度)
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配分額 *注記 |
3,900千円 (直接経費: 3,900千円)
1994年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1993年度: 1,300千円 (直接経費: 1,300千円)
1992年度: 1,600千円 (直接経費: 1,600千円)
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キーワード | 都市化 / 地方都市近郊町村 / 空間構造 / 住民階層 / コミュニティ / 住民福祉ニーズ / 地域社会構成の空間構造 / 社会諸諸層 / 住民階層の生活ニーズ / 自治体の総合福祉計画 / 地域社会の空間構造 / 地域生活論 / ネットワーク / 住民社会層 / 社会指標 |
研究概要 |
本研究は、岡山県の地方都市(岡山・倉敷市)近郊の異なった類型である総社市、山陽町の住民階層の生活ニーズ・コミュニティ意識を調査し解明したもの。第一部で、岡山県78市町村全体を一つの県域としてマクロな視点からその全体構造を明らかにし、県全体が二つの主要な中心都市の同心円的な空間構造を持ち、その構造上の位置との関連で、78市町村がそれぞれの社会構成上の特性を持つことになっていることを明らかにして市町村の類型を析出し、二つの地域の地域特性を明らかにしている。第二部で、両地域の社会構造の内部的構成を解明し、なぜそのような特性を持つかをマクロな視点から説明している。両地域は例えば、現在人口の過半が高度成長期以後の移住者からなるなどの近郊混住地域の特性を共有するが、その住民階層構造はかなり対照的で、一方は倉敷の新産都市化とともに製造業を市内に持ち、その発展とともに、郡部からの労働力の移入を重要な住民層として、移住人口の推移からみられた自立性の高い製造業地域であるが、他方は岡山市のベッドタウンとして、岡山市と一体で定住圏を構成している地域であり、こうした差異がこの地域の住民階層構成に大きな違いを生んでいる。第三部として、このような異なった地域の異なった階層構成の地域社会での、住民の地域社会でのニーズのあり方、住民関係のネットワークの違い、地域社会発展に関するイメージ、コミュニティ意識の差異などを明らかにし、更に実際のコミュニティ活動の場をなしている単位に近い市町村内部の地区単位についてまで、その住民階層とその意識を分析し、町内会分析では得られない県全体の空間構造のマクロな枠組みの中でのコミュニティ解明を手がけて、その構造を説明理解する試みを行った。自治体の総合計画の策定過程、その政策について調査・参与観察を行ったが山陽町についてのみ一定のコメントを行い、マクロな定住圏との関連で有効な問題設定を行い得ることを示唆している。
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