研究課題/領域番号 |
04451052
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研究種目 |
一般研究(B)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
教育学
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研究機関 | 東京学芸大学 |
研究代表者 |
飯高 京子 東京学芸大学, 教育学部, 教授 (40014716)
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研究分担者 |
堀口 秀嗣 国立教育研究所, 教育ソフト開発研究室, 室長 (70103702)
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研究期間 (年度) |
1992 – 1993
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研究課題ステータス |
完了 (1993年度)
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配分額 *注記 |
2,600千円 (直接経費: 2,600千円)
1993年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
1992年度: 1,800千円 (直接経費: 1,800千円)
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キーワード | 話しことば・書きことば / 読みの発達 / 音韻分解・音韻抽出 / 言語発達遅滞児 / 2音節単語検査 / しりとり遊び / FCAI / 失語症者 / 文字の読み書き学習 / 文字の発達評価 / 教育上学的研究 / 音韻分解・抽出能力 / 指導プログラムの開発 / 発達遅滞児 / 健常幼児 / 文字・習得の発達モデル |
研究概要 |
本研究の目的は話しことばから、書きことばへ移行しつつある就学前幼児の読みの発達過程を詳しく検討することにより、言語発達遅滞児にたいする指導用プログラムの開発を試みることにあった。そこで、健常な4-6歳児90余名に、単語全体の読みなら可能な段階、語頭と語尾音の違いを理解できる段階、それぞれの音の語内位置を理解し読むことができる段階などを識別する2音節単語検査(手束、1987)を実施し、音韻分解・音韻抽出能力が読みの発達に重要な役割を果たすことを確認した(坂口、崎原、飯高 1993)。これは、天野の報告(1970)を支持している。この結果をふまえ、成人の失語症者37名にも同じ検査を実施し、読みの障害の評価と指導に有効であることを見い出した(鈴木、1994;後藤、1994)。これらの結果をふまえ、FCAI(堀口、1988、1989、1990)を適用した発達遅滞児および失語症者の評価・学習用ソフトを現在開発中である。 一方、特殊学級に在籍する精神遅滞児(理解語彙年齢4:3)にたいし、音韻分解・抽出活動を取り入れた2-3音節語のしりとり遊びやかるた取りゲームを指導した。現在も指導を継続中であるが、前述調査の知見が実際の指導に活用でき、着実な成果の得られることが示された。
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